虹の女王
劇場公開日:1952年1月28日
解説
「追求」のウィリアム・ジャコブスが製作し、「恋の乱戦」のデイヴィッド・バトラーが監督した1949年度のテクニカラー・ミュージカル作品で、1920年代のブロードウェイを風靡したミュージカル・コメディ女優、マリリン・ミラーの半生を描く。バート・カルマーとハリー・ルビーのストーリーを「恋の乱戦」のフィーブとヘンリーのエフロン夫妻と、作家出身のマリアン・スピッツァーが協力脚色し、撮影は「第二の妻」のペヴァレル・マーレー、音楽監督は「破局」のレイ・ハインドーフが夫々担当する。主演は「勝利の園」のジューン・ヘイヴァー、舞台出のダンサー、レイ・ボルジャー、ラジオ歌手出身のゴードン・マックレーで、チャーリー・ラグルズ(「五番街の出来事」)、ローズマリー・デ・キャンプ(「ジャングル・ブック」)、S・Z・サコール(「花の合唱(コーラス)」)らが助演する。
1949年製作/106分/アメリカ
原題または英題:Look for the Silver Lining
配給:ワーナー・ブラザース日本支社
劇場公開日:1952年1月28日
ストーリー
両親と2人の姉が家族劇団を組織しているミラー家の末娘マリリン(ジューン・ヘイヴァー)は、幼い頃から舞台に憧れたが父が許さず、たまたま一家4人が病気のとき、マリリンはコミック・ダンサー、ドナヒュー(レイ・ボルジャー)と一緒に踊って大当たりをとり、一座に加わることができた。巡業を続ける5人一座はロンドンに行き、マリリンはそこでブロードウェイのプロデューサーに認められ帰米することになった。彼女はかねてよりドナヒューに好意を持っていたが、彼にすでに妻子があることを知り、あきらめてきれいな友情を保つことを約束した。ブロードウェイで彼女は最初フランク・カーター(ゴードン・マックレー)という歌手と組み、2人は反目しつつ恋におちた。しかし人気者の彼女はとかく思い上がり、2人の仲は結婚まで進まぬうちに第一次大戦がおこり、フランクは出征した。その間マリリンはジーグフェルド・フォリーズに出演し、レヴュー界の花形になった。終戦とともにフランクは帰還し、2人は結婚した。だが彼女の「サリイ」の初日に、フランクは自動車事故で他界した。悲しみのマリリンは全生涯を舞台に捧げる決心をし、新作「サニイ」に出演を申し出た。その頃、彼女は鉄道企業家ドーランの熱心な求婚を承諾した。やがて「サニイ」の舞台稽古の日、彼女は心臓病と診断され引退をすすめられたが、倒れるまでは一途に舞台に生きようと決心するのであった。
スタッフ・キャスト
- 脚色
- フィービー・エフロン
- ヘンリー・エフロン
- マリアン・スピッツァー
- 原作
- バート・カルマー
- ハリー・ルビー
- 製作
- ウィリアム・ジャコブス
- 撮影
- J・ペバレル・マーレイ
- 美術
- John J. Hughes
- 音楽監督
- リロイ・プリンツ
- 音楽
- レイ・ハインドーフ
- 録音
- フランシス・J・シェイド
- チャールズ・デイヴィッド・フォレスト
- 編集
- イレーネ・モーラ
- 音楽演奏
- フランク・パーキンス
- アソシエイト・テクニカラー・カラー・ディレクター
- ミッチェル・コバレスキー
- 監督
- デビッド・バトラー
受賞歴
第22回 アカデミー賞(1950年)
ノミネート
作曲賞(ミュージカル) | レイ・ハインドーフ |
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