悩める燈台

解説

「上海夜話」「情熱の砂漠」出演のメアリー・ノーラン嬢が主演する映画で、ウィルバー・ダニエル・スティール氏の原作をウィニフレッド・リーヴ女史が改作し「ブロードウェイ(1929)」「都会の哀愁」のエドワード・T・ロウ・ジュニア氏が脚色し、「ショウボート」「アンクル・トムス・ケヴィン」のハリー・ポラード氏が監督「假の塒」「がらくた宝島」のジェローム・アッシュ氏が撮影した。助演者は「踊る娘達」「海の王者」のジョン・マック・ブラウン氏と「ブロードウェイ(1929)」「恋のからくり」のロバート・エリス氏、「評判女候補者」のオードリー・フェリス嬢、「青春ジャズ大学」のチャーチル・ロス氏等である。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:Undertow

ストーリー

ニューヨーク・イースト・サイドに住んでいたサリー・ブレークという娘は燈台検視人のジム・ペインと婚約の間柄であった。彼等は或る日曜日海水浴に出掛けたが、其時救護係のポール・ウェーレンという若者が生命を賭して溺れようとする小児を助けるのを見て、サリーはジムと口論を始めた。そして遂に彼女は婚約指輪を投げ出して負傷したポールを見舞った。サリーとポールとはかくて恋し合う仲となった。サリーを諦め得ないジムは2人の仲を割こうと、手を廻してポールを離れ小島の燈台守に任命されるように計らった。ところが其時既に2人は結婚していたのでジムが燈台生活の寂寥さを如何に説いてもサリーの心を動かし得なかった。数年の歳月が流れ2人の間には可愛い子供も出来た。ポールは陸上勤務にまわして貰うようにジムが盡力して呉れるから暫く待ってくれとサリーを慰めた。サリーは始めてポールにジムが未だに自分に懸想しポールを憎んでいることを明かしてジムにそんな親切な気があるわけはないと力説した。其時ポールは小児救助の際に頭部を傷けた痕が痛むのを覚え突然失明して了つた。ジムが検視に巡って来る時が近まっていたので驚いたサリーは良人の失明を隠すことに決めた。しかしジムは直ちにポールが俄盲目であることを看破したが野心ある彼は素知らぬ振をし、サリーを口説きにかかった。サリーの娘はお祖母さんと一緒に陸地に行って居なかったのでジムはサリーを手に入れようと苦心し、紐育の華やかな生活を誇張して語り遂に彼女に同行することを承知させた。ポールはサリーの不在を感知し探し求めて壁に衝突し昏倒した。一方サリーは盲目の良人を1人燈台に残したことを悔い1人戻った。ポールはやがて覚醒し、視力を恢復したのを知ったがサリーが帰って来ると尚ほ盲目を装った、そこへジムが再び来てサリーに暴行を加えようとしたのでポールは憤起してジムを階段の下に突落した。

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