悩ます影

解説

メレディス・ニコルスン氏の原作「千燭の家」“The House of a Thousand Candles”をユージーン・B・ルイス氏が脚色し「老船長」等を監督したヘンリー・キング氏の監督で作られた怪喜活劇とでも云うべきもの。嘗て日活の紹介したウァールド映画「千燭の家」と同一原作である。主役は「幻の狼」「正義の囁き」主演のH・B・ワーナー氏。「盃の中」や「最後の本塁打」に端役を演じたマーゲリット・リヴィングストーン嬢の共演である。

1920年製作/アメリカ
原題または英題:Haunting Shadows

ストーリー

ジョン・グレナームは亡き伯父の遺言により、遺産相続をする為には、インディアナ州の人跡稀れな古い邸に、一年間を暮さねば成らなかった。若し彼が一夜でも家を明ければ、その邸は伯父が世話をして居た若い女教師マリアン・ドヴェロウに引渡される事に成って居た。その家の下男ベーツはジョンの住心地を悪くする様、さまざまの出来事を引起すように命じられて居た。又弁護士ピッカーリングと雇人連とは、この家に隠してある莫大な富を見付け出して横領せんと計って居た。ジョンはマリアンを恋し始め、遂には遺言書の文句を忘れ娘に従ってシンシタナに行き、娘の真の素性を知った。彼が帰宅した時弁護士は邸を渡す事は出来ないと語ったそしてジヨンが雇人達に危害を加えられんとした時、死んだ筈の伯父が姿を現わした。まこと彼は死んだのではなく、ジョンの勇気を試す為にした事で、ジョンは伯父から邸を譲られると同時に、恋人としてマリアンの心をも得たのであった。

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