なでしこ小僧

解説

「出世水兵」「アラビヤ三人盗賊」のダグラス・マックリーン氏が主演したクリスティー・マックリーン共同作品で「最後の警告」「長屋騒動成金物語」の脚色者アルフレッド・A・コーン氏の原作をマルコーム・モラン氏が潤色ヘンリー・マッカーティー氏が脚色、「霹靂の弾の下に」「漂泊の孤児」等と同じくイー・メイソン・ホッパー氏が監督したものである。助演者はクリスティー喜劇専属のフランセス・リー嬢、ロレーン・エディー嬢、「空行かば」のフランセス・マクドナルド氏等である。

1929年製作/アメリカ
原題または英題:The Carnation Kid

ストーリー

クローフォード・ホワイトリーがチャタム市の地方検事に選任されて以来、同市の暗黒界の者共は常に脅威を感じほしいままに悪事が働けないので、ホワイトリーの任期が満了し検事改選の時期となるや、ホワイトリーの再選を妨害するため、暗黒界の頭目ジョージ・プライズは彼を亡き者にしようと考えた。そしてシカゴの無頼漢で音にきこえた「なでしこ小僧」を呼ぶことに決めた。この「なでしこ小僧」というのは機関銃使いの悪漢として知られている奴で、いつも流行の服を着てなでしこの花をつけているのでこのあだなをつけられていた。ところがチャタム市のプライズから招聘を受けたなでしこ小僧は途中の列車中で刑事睨まれたので汽車を跳びおりて了った。それがために列車がチャタムに着いた時出迎えに来たプライズ一味の者共は、タイプライター販売人のクラレンス・ケンドールという青年をなでしこ小僧と間違えて了った。そしてケンドールはとうとうその筋からもなでしこ小僧と見做されて検束された。元来彼が間違えられた理由は汽車の中で遭った1人の美しい娘からなでしこの花を貰って服につけていたためであったが、その娘が偶然にも検事ホワイトリーの娘ドリスであった。それやこれやでケンドールは人違いと知れて放免されると直ぐにドリス親娘の一大事とばかり,ホワイトリーの演説会場へ駆付けて、急を告げると共に、自らなでしこ小僧と大格闘を始め、遂にこの奴をやっつけた。この大手柄によってクラレンス・ケンドールがドリスの愛を得たのは言うまでもあるまい。

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