鳥なき里のお姫様

解説

「女心を誰か知る」「恋に身を焼く」に続いて製作されたフローレンス・ヴィダー嬢主演映画で、ジョルジュ・ベール氏及びモーリス・ヴェルヌイユ氏合作の舞台劇をドリス・アンダーソン女史が修訂し、ルイズ、ロング女史が脚色し、「夜会服」「不良老年」「ニューヨーク」等と同じくルーサー・リード氏が監督したもの。アーノルド・ケント氏、ウィリアム・オースティン氏、リチャード・タッカー氏、マーガレット・クィンビー嬢及びデイヴィッド・トーレンス氏が助演している。

1927年製作/アメリカ
原題:The World At Her Feet

ストーリー

リチャード・ランドールとジェーン・ランドールとは夫婦で2人共弁護士だった。彼らは夫婦仲は至極良かったが仕事が仕事だけに事務所の用が忙しいため家庭にいる時間が少なかった。ジェーンは弁護士としては良人リチャードよりも有名で毎日依頼者が殺到した。彼女は仕事に興味を感じ熱中した。リチャードは祖父の遺産を貰ったのでもう遊んでも食べられるというので、妻に弁護士を廃業せよと勧めたがジェーンは承諾しなかった。そしてまた四五年経つと彼女は益々繁忙を極めた。リチャードは妻が家庭を顧みず晩飯を忘れ結婚記念日をさえ忘れて事務所に居残りばかりするのを不満に思った。そして彼はある時不図した出来心でアルマ・スミスという女に腕環を買ってやった。ところがアルマの良人の医師のスミスはその腕環を見て怒り、離婚を決心して弁護士のジェーンに依頼した。ジェーンはアルマの関係者というのが自分の良人リチャードと知った。彼女は良人の不名誉を救うため、すべてが誤解であることを証明せんとし、スミスを窮地に陥れて離婚を断念させた。そしてジェーン自身も大いに顧みるところがあった。彼女は人生に於いては何よりも家庭の和楽と幸福とが第1て、仕事や名誉は第二ということを知った。そしてこのことがあって以来彼女は愛する良人のため家庭に主婦として働くことを楽しむようになった。

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