時計は踊る
解説
「舌戦速射砲」「ロシア探訪飛脚」と同じくリー・トレイシーが出演する映画で、「男子戦わざるべからず」「摩天楼の狼」のエドガー・セルウィンが監督にあたった。脚本もセルウィンが「犯罪都市(1931)」「生活の設計」のベン・ヘクトと共同して執筆している。撮影は「カイロの一夜」「春の火遊び」のハロルド・ロッソンの担当である。主役トレイシーを助けて「スター悩殺」「夜の世界」のメイ・クラーク、「世界ボクシング王」「相寄る魂」のオットー・クルーガー、「ジャングルの怒り」「選手権目指して」のペギー・シャノン、「ヒョットコ夫婦」「ママはパパが好き」のジョージ・バービア、「暁の暴風」「キャバレエの鍵穴」のC・ヘンリー・ゴードン等が出演している。
1933年製作/アメリカ
原題または英題:Turn Back the Clock
ストーリー
ニューヨークセカンド・アベュニュに煙草店を開いているジョー・ジムレットは10年前の旧友テッド・ライトと邂逅した。2人は故郷のコーリスと言う寒村でジョーが薬店の店員をしていた頃の知り合いである。ジョーは愛し合ったメリーと結婚し、コーリスの有力者エヴァンスの娘エルヴィナと結婚してエヴァンスの事業共同者となって今日巨万の財産を積んだのがテッドである。テッドとエルヴィナはジョーとメリーを晩餐に招き、席上ジョーが4000ドルの貯蓄をしていることを聞き投資を勧めた。メリーが反対したのでジョーは口論のあげく跳び出す。そして自動車にはね跳ばされて病院に担ぎ入れられる。手術を受けるために増す委させられたジョーは10年前のコーリスに帰った夢をミル。向後10年間の世の変遷を知っているジョーはエルヴィナと結婚して事業に成功した。そして大統領の顧問となり、戦後の不景気を知っているジョーは大戦当時に儲けた金を信託に預けた。ところが妻のエルヴィナは夫に内密で株に手出しをしていた。ルーズヴェルト大統領が就任後の大恐慌でジョーは妻が株で失敗したことを知った。彼自身も関係している銀行の挟んで背任罪に問われる身の上だった。その頃ジョーは、セカンド・アヴェニュで煙草店を営んでいるテッドと会い、テッドの妻メエリーが夫に愛されていないことを知った。自ら妻のエルヴィナと不和のジョーはメリーと駆け落ちを企てたが、警官に追跡されてジョーの自動車は衝突大破した。その時彼は夢から覚めた。彼は妻のメリーにやさしく抱かれていたのである。
スタッフ・キャスト
- 監督
- エドガー・セルウィン
- 脚色
- エドガー・セルウィン
- ベン・ヘクト
- 撮影
- ハロルド・ロッソン
- アソシエイト・プロデューサー
- ハリー・ラッフ