特ダネ戦線

解説

「黄金(1936)」「奇傑パンチョ」のリー・トレイシーが主演する映画で、トーマス・エイハーンの原作を「嵐の翼」と同じくJ・ロバート・ブレンとエドモンド・L・ハートマンか共同脚色し、「空の軍隊」のリチャード・ロッスンが監督に当たり、「男装」の助撮影者ラッセル・メティが撮影したもの。トレイシーの相手役は「処女散歩」のダイアナ・ギブソンが勤め、「目撃者(1936)」のポール・ギルフォイル、「海賊ブラッド」のドナルド・ミーク、フランク・M・トーマス、フィリップ・ヒューストン、トム・ケネディー等が助演している。

1937年製作/アメリカ
原題または英題:Behind the Headlines

ストーリー

新聞社をクビになったエディーは放送局の通信員となり、事件の現場へ携帯用発信機を持ち出してニュースを放送するので各新聞にとっては大敵であった。女記者メエリイは彼が社にいた頃からの競争相手で、会うと喧嘩ばかりしているが内心ではお互いに好きだった。しかしいつも彼に特種を横取りされるので何とかして復讐しようと考えている時、付近に大火があったので、彼女は素性の良くないマーティンという男に頼んでエディーとその助手タイニイを自動車で現場から連れ出して貰った。ところがエディーはやはり発信機を背中に縛りつけて、燃え上がる建物の屋上に現れ、一室に閉じ込められた少女たちを救ったので、そのニュースと共にいよいよ彼の名は高まるばかりだった。その頃政府では金塊をある港から船で積み出すことを発表したが、ふとエディーはマーティンとその一味が金貨輸送の自動車を襲撃する密談をしたのを耳に入れた。メエリイも同時にこれを知ったので、今度こそ彼の鼻をあかしてやろうと、こっそり発信機を彼女の自動車へ隠しておいた。そして顔見知りの役人ポッターにギャングの計画を知らせた。ところがこのポッターこそ役人でありながら実はギャングの首領だったため、メエリイは彼女の車に押込められ遠くに連れられてしまう。間もなく金貨輸送の装甲自動車は毒ガスを使ったギャングに奪われ、山中の隠れ家へ運ばれた。エディーと元の主人である新聞社の編集長ベネットは協力してメエリイとギャングの行方を探した。メエリイは幸い隠しておいた発信機を使って放送する。Gメンはこれを受信して彼女の位置を計測し着々とギャング一味を包囲した。ポッターはメエリイの放送を止めようとしたが、彼女は装甲自動車を中から閉切って放送を続けた。ポッターがアセチレンを使って車の扉を焼き切った時Gメンが到着してギャングは射殺、逮捕されメエリイは初めてしっかりエディーと相抱いた。

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