特だね記事
解説
「土曜日の乙女」「處女の危期」のグランド・ウィザース氏が主役を演ずる映画で、ジェームズ・エイ・スター氏が書下した物語を「恋に身を焼く」のジョセフ・ジャクソン氏が脚色し、「男装女キャプテン」のジョン・G・アドルフィ氏が監督したものである。助演者は「赤い唇」「愛欲の絆」のマリアン・ニクソン嬢を始め、「やんちゃポーリン」「マネキンガール」のポーリン・ギャロン嬢、「娘一人に婿百人」「娘乱暴記」のエドモンド・ブリーズ氏、「懐しのアリゾナ」のフランク・キャムボー氏、「名物3羽烏」のクライド・クック氏、等である。
1929年製作/アメリカ
原題または英題:In the Headlines
ストーリー
新聞記者ノージー・ノートンは探訪にかけては敏腕をもって聞えていた。下街の或る事務所で仲買人のランドールとカーネルとが殺された時もノージーは探偵ロビンソンと真っ先に駆けつけ、現場の模様から判断して記事を作り逸早く電話で社に送った。後から来た競争新聞の記者と一緒にノージーが帰ったあとへ傍の扉を排して金髪の女が現れた。探偵ロビンソンはこの事務所の管理人パーカーから事件の裏に金髪の女がいると聞いていたので、彼女を尋問したが女は求職に来た者であることを巧妙に証拠立てて帰った。ノージーがなお探査を続けて飛び歩いている時アナ・ルー・アンダスンという女記者が入社し、ノージーの助手として働くことになった。アナ・ルーに一目惚れしてしまったノージーは彼女を自分の力で立派な記者にしようとしと決心したが、美人がそばにいるので兎角仕事が捗らず、競争新聞には二人殺し事件に関する素晴らしい特種が出た。それを見たノージーは新聞記者魂を取戻し探索の結果事件の裏の女というのは自身の義理の妹というのは例の金髪娘で、彼女は1万ドル提供すると言う。ノージーが怒って口論しているところをちらりと見たアナ・ルーは二人の仲を誤解して暗い気持ちで立去る。すっかり悲観したノージーは辞職を決意して出社するとアナ・ルーが例の金髪娘に誘拐されたという知らせがあった。社宛にアナ・ルーが出した電報により元気回復したノージーは奮闘してアナ・ルーを救い出した。そして彼女の努力で犯人が管理人パーカーであることも判明した。新聞社は二人の労に報いるため2週間休暇を与えた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョン・G・アドルフィ
- 脚色
- ジョセフ・ジャクソン
- 原作
- ジェームズ・A・スター
- 撮影
- ウィリアム・リース