天幕造師オマー

解説

劇作家としてまた映画製作者として有名なリチャード・ウォルトン・タリーが、自作になる舞台劇を自ら脚色し、ジェームズ・ヤングをして監督せしめたもので、主役には舞台の時と同様にガイ・ベイツ・ポストを選び、対手役として「我が恋せし乙女」出演のパッシー・ルス・ミラー、「海底の復讐」等出演のヴァージニア・ブラウン・フェアー、「烈風豪雨の夜」等出演のノア・ビアリー、古くユ社青鳥映画時代の花形ダグラス・ジェラード等腕利きが出演する。1000年程前のペルシャを背景とした劇で、彼の有名な四行詩「ルバイヤット」の作者たる詩人にして哲学者、科学者であったオマー・カヤムの一生を描いたものである。

1922年製作/アメリカ
原題または英題:Omar the Tent Maker

ストーリー

オマーはニザムとハッサンの2人と共に回教寺院の司僧イマンの教えを受けて、一生親交を結ぼうと誓っていた。オマーは師の娘シリーンと恋に陥ち2人は結婚した。常時の王はシリーンの美しさを聞き彼女を手に入れようとした。シリーンはテヘレンへ伴われ王の意に従わぬため牢へ投げ込まれ、そこで赤子を生む。シリーンと赤子を殺すようとの王の命令に、憐れシリーンは若い命を断たれたが、赤児シリーンは助けられて父オマーのもとへ届けられた。オマーはその子が王の子であると誤解したが、妻の遺児であるために彼女を我が子として育てることにした。17年の後ニザムは王の死後大臣として権勢を振い、昔の友ハッサムを招いてオマーの住む町の大守に取り立て、行方の知れぬオマーを捜し出すように命じたが、ハッサンはかつてシリーンを恋して、オマーが恨んでいたので、かつは町の悪人共に交わって悪事をしていることを発見されるのを恐れて、オマーを捜そうとはしなかった。オマーは天幕造師として細々とした生活をしていたが、群衆に追われたキリスト教徒を助けた罪で捕えられ、鞭で打ち殺されるように宣告されたが、ニザムがそれを聞いて駆けつけてくれたので危き命を助かり、奴隷になっていたシリーンが我が子であることも判って、彼女が恋仲であるキリスト教徒と結婚することを許したのであった。

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