天界の魔王

解説

「南京豆小僧」の監督者ウィリアム・ジエームズ・クラフト氏が監督した連続活劇で猛犬シルヴァ・ストリークが全編に活躍し「夜の女」「怒涛の裁き」等出演のマルコーム・マツグレゴア氏、「名馬と名騎手」「戦友のために」出演のルイズ・ロレイン嬢が主演し、アンダース・ランドルフ氏、サー・フェアファックス氏、エデイス・ヨーク嬢等が助演している。

1926年製作/アメリカ
原題:The Silent Flyer

ストーリー

山村で娘ヘレンを相手に宿所を経営しているコーリス老人は、飛行機用の無音発動機の研究に没頭していた。老人は町から頼って来た青年ビルを助手に使っていた。無音発動機の完成は航空界の革命であると確信する飛行機会社長ダーレルは発明を買収すべく社員ランダースを派遣した。ところが奸悪なランダースは自分で発明を盗んで大儲けをしようと企んだ。蛇の道は蛇でランダースは助手のビルこそダーレル社長の息子ロイドで政府の秘密探偵であることを看破してしまった。彼はコーリス老人の愛娘ヘレンを己が薬籠中のものにせんとして甘言を弄して彼女を欺きにかかったが、ビルに恋しているヘレンはランダースの言に耳を傾けようとはしなかった。ランダースは更にビルを陥しいれる手段を講じ次にはコーリス老人を欺かんとしあらゆる悪辣な手段を弄して目的を達せんとした。迫害を受けつつも無音発動機は完成され、試験の日が近づいたある日コーリス老人は遂にランダースの部下に殺害された。嫌疑はビルにかかったが秘密探偵のビルは最後まで戦い悪人を倒した。ヘレンに意思で発明は政府に寄付され、ビルは彼女を伴って父母の許へ帰った。

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