テレヴィジョンの王様

劇場公開日:

解説

テレヴィジョン喜劇の人気俳優ミルトン・バールが「姫君と海賊」のヴァージニア・メイヨと主演する1949年度作品。「恋の乱戦」のジェリー・ウォルドが製作し、「ベーブ・ルース物語」のロイ・デル・ルースが監督した。マックス・シャルマンとリチャード・ミーランドの原作を、「腰抜け大捕物」のメルヴィル・シェイヴェルソンとジャック・ローズが脚色、「愛の勝利(1939)」のアーネスト・ホーラーが撮影、「虚栄の花」のレイ・ハインドーフが音楽を担当する。共演者はルース・ローマン、バート・ラー、アラン・ヘール、グレイス・ヘイズ等。

1949年製作/アメリカ
原題:Always Leave Them Laughing
配給:セントラル
劇場公開日:1951年3月13日

ストーリー

テレヴィジョン・ショーの人気喜劇俳優キップ・クーパー(ミルトン・バール)も若い頃にはドサ廻りのしたっぱ芸人で、地方では顧客を思うままに笑わせたが、ブロードウェイに帰って来れば、顧みる者もいなかった。キップはマネジャーのモンテ・ウィルスンに恨み言を述べるが彼の芸に独創性がないことを指摘して取りあってくれない。キップは失意の日々を送っていたある或日、以前共に舞台に立っていたフェイ(ルース・ローマン)に出会った。彼女の両親が昔一流の芸人であったことを知った彼はフェイと共に両親と組んでショーを出したが、結果は惨々な失敗だった。その後キップは、エディ・イーガンの急病でその代役をイーガンの妻ナンシー(ヴァージニア・メイヨ)と共演して演じ、喝采を博した。イーガンが退院して劇場に現れた時、キップは彼を舞台に招じ踊らせた。ところがイーガンは舞台上で息が絶えた。非難はキップに集まり、フェイさえも痛罵して去った。ナンシーはキップと共にショーを続けようと誘った。しかしキップは独創に生きる事を決心した。そして今キップは愛妻フェイと共にテレヴィジョンの舞台で独自の芸風を築いている。

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