沈黙の都

解説

「海の壮漢」「子煩悩」等同様パ社トーマス・ミーアン氏主演映画で、「海の壮漢」と同じくかつて俳優としても知られたトム・フォーマン氏が監督した。ジョン・モロッフ氏の小説 The Quarry からフランク・コンドン氏が脚色したもので、相手役はお馴染みのロイス・ウィルソン嬢。

1921年製作/アメリカ
原題:The City of Silent Men

ストーリー

ジム・モントゴメリィは世に出づべくニューヨークへ来た。しかし不幸にも彼は2人の悪漢に謀られ無実の殺人の罪名を被せられ終身懲役として獄へ下された。同室のジルはこの新囚人に親切に獄中生活を教えジムの立派な態度は良成績をしめしていたが故郷に残した母を思うと彼は到底この無実の刑に堪えず遂に母の重病を聞き脱走した。彼は辛うじて蔭ながら母の葬式を見、涙ながらカリフォルニアに来て刻苦漸くある裕福な会社の社員となった。彼は社長の娘モリーと恋仲になったが己が暗い影、濡れ衣とはいえ官警から狙われている脱獄囚である事を思い事情を明して婚約は断ったが、モリーは飽くまで彼の潔白を信じていよいよ結婚する事となった。その式を挙げられた日に探偵が彼を捕らえに来た。しかし探偵は彼の立派な人格を見て他に真犯人あるを信じ一度帰った。間もなく真犯人はその臨終に万事を自白し、彼は始めて完全な幸福を得た。

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