珍案特許美顔術

解説

「大暴れギブソン」「高原王」等と同じくフート・ギブソン氏主演西部劇で、ピーター・ピー・カイン氏が書き卸した物語をチャールズ・エー・ローグ氏が加筆し、アーサー・スタッター氏が脚色し、右記2映画と同じくリーヴス・イースン氏が監督したもの。ギブソン氏の相手女優は新進のサリー・ランド嬢で、エドワード・コクソン氏、オテイス・ハーラン氏、フランク・ピール氏等が共演している。

1927年製作/アメリカ
原題または英題:Galloping Fury

ストーリー

アリゾナ州の荒野の一端にあるドーブ牧場の泥が皮膚病に効能のあることは久しい以前から土着のインジアンの間に信ぜられ且つ証明されていた。ある日のことこの牧場の牧童頭をつとめている陽気者ビリー・ヘイレンは毒藤にまけたので、早速その泥を塗って見ると不思議に治った。ビリーはそこで頓知即妙俄か仕立ての美顔術師の見栄を切って面白半分に牧場のそばかす男に泥応用美顔術を施した。すると奇体にその男のソバカスが奇麗にとれてしまった。さてこの泥に就いては秘密裏にジエームス・ゴードンという腹黒い男が研究していたが、いよいよ効能顕著なことが判ったので彼はこの牧場を乗っ取る計画を樹てた。それには都合の好い事にこの牧場の持ち主タリー親爺は銀行に少ないかぬ借があった。ゴードンはソーンビーという欲深男を抱き込んで銀行からタリー親爺の金を返すか牧場を譲るかと矢の催促を始めた。そのゴードンの心底を看破した牧童頭ビリーはそれを防ぐために奔走して、クレオパトラ化粧品会社に件の泥の発売権を半分だけ譲って金を造えた。そしてその金をゴードンの顔にたたきつけて、青息吐息のタリー親爺の窮迫を救ったビリーは土地第一の美人ドロシーと楽しい結婚生活に入った。

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