ダイナマイト・スミス

解説

「怒涛の彼方へ」で失敗してインス氏の許へ帰ったチャールズ・レイ氏の第一回作品で、トライアングル時代と同じくC・ガードナー・サリヴァン氏が原作を書き、インス氏の弟ラルフ・インス氏が監督の任に当たった。相手役には「夕陽の山道」「干潮」等出演のジャクリーン・ローガン嬢、「ロビン・フッド(1922)」「リチャード獅子王」等出演のウォーレス・ビアリー氏、「人類の破滅」「聖者エルモ」等出演のベシー・ラヴ嬢という良い顔触れ、レイ氏はお得意の臆病物に扮している。

1924年製作/アメリカ
原題:Dynamite Smith

ストーリー

サンフランシスコの新聞記者グラッドストーン・スミスは或る殺人事件の探訪を命じられ、犯人スラッガー・ロークの妻ヴァイオレットの憐れなる話を聞いて同情の余り彼女と共にアラスカは逃れた。ヴァイオレットは赤子を抱えて途方に暮れていた。ローうは二人の跡を追ってアラスカへ来てスミスの居所を捜し出した。臆病男のスミスは野獣のようなロークの敵ではなかった。激しい拳闘の末にスミスは決死の勇を誓って熊を捕らえる罠にロークを投げ込む事が出来、獰悪なるロークはダイナマイトの爆発で落命する。スミスは美しい獅子のキティーと恋を喜ぶ仲と成った。

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