脱線僧正

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解説

「晩春」「孤児ダビド物語」のモーリン・オサリヴァン、英国劇界並びに映画界に名あるエドモンド・グウェン、「あめりか祭」のノーマン・フォスターが共演する映画で、フレデリック・ジェクスン作の舞台劇をジョージ・オーアバックが改作し、「ピストルと音楽」のレオン・ゴードンが脚色し、「アトランチック」のE・A・デュポンが監督に当たり、「生活と恋愛」のジェームズ・ヴァン・ツリースが撮影した。助演者は舞台から来たルシル・ワトソン、「野性の叫び(1935)」のレジナルド・オーウェン、「支那海」のダッドリー・ディグズ、「愛と光」のアーサー・トリーチャー、「ドン・ファン」のメルヴィル・クーパー、「当たって砕けろ」のリリアン・ボンドその他である。

1935年製作/アメリカ
原題:The Bishop Misbehaves

ストーリー

世事に疎い老発明家グランサム氏は信用していたガイ・ウォーラーに特許権を横取りされ、そのうえ病の床についていた。娘のヘスターは当然父に属すべき金をウォーラーに請求したが、彼は証拠のないのを楯にとって一笑に付してしまった。万策つきたヘスターは最後の手段として、ウォーラー夫人の高価なダイヤを盗みそれを父の治療費に当てる決心をした。彼女の味方になったのはウォーラーの運転手コリンス、旗亭レッド・ライオンの亭主レッド、それからシカゴから英国漫遊に来た青年ドナルド等だったが、レッドはそのうえ、フレンチという本職の泥棒を1人加える事にした。仕事は計画どうりに運んで、一夜路上でウォーラー夫妻の自動車を止め、うまうま宝石と財布を奪い取った。ところがそこへ大変な邪魔者が現れた。それはブロードミンスター大僧正とその妹のレディ・エメリーだった。大僧正は非常な探偵小説狂で、その結果自分を立派な素人探偵と信じ切っているので、何か怪しい事があるとすぐ第六感を働かせ始めた。それから僧正は次々と鋭い頭でこの怪事件を乱麻を断つごとく裁いていった。そしてついにこの犯罪の動機を知り、ヘスターに同情して特許権の証拠書類がウォーラーの財布の中に隠されている事を突き止め、それを押さえてウォーラーに弁償させようとした。ところが種々手違いがあり、ウォーラーはその書類を焼いてしまったので、今更後へ引かれなくなった大僧正は、自分の聖職を投げ出して社会に発表し謝罪すると宣言した。万事を発表されると困るのはウォーラーで、不正手段で横領した事が暴かれてしまう。彼はついに兜を脱ぎ弁償する気になった。大僧正もこれに懲りて万巻の探偵小説を火中に投じ、ヘスターとドナルドはお互いに愛し合うようになった。

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