一国の風雲

解説

「侠骨男児」等同様ハーバート・ローリンソン氏主演のユ社映画で、ヴィクター・ブリッジェス氏の小説からアーサー・スタッター氏が脚色したもので、監督はジャック・コンウェイ氏である。主役の他、「モヒカン族の最後(1920)」「やっつけろ！」のバーバラ・ベッドフォード嬢や「悪魔の合鍵」で忘れられぬユーナ・トレヴェリン嬢や「黙示録」のジョセフ・スウィッカード氏やハリー・カーター氏其他立派な顔触れである。尚ローリンスン氏は2役を演ずる。

1922年製作／アメリカ
原題または英題：Another Man's Shoes

ストーリー

若い富める事務家スチュアート・グランジャーは或る外国人の秘密結社から暗殺される事を予知し、自分に酷似している従兄ジャック・バートンに1月間自分の身代わりとなる事を頼む。果たせるかな其夜結社の女団長マーシャがジャックの寝室に忍び来たり彼を射殺しようとしたが、脆くも却ってジャックに見つかり剰へ深く忘れられぬ恋しさをさえ彼女は覚えた。結社の人々はマーシャの恋人も糞もなく飽く迄目的を遂行すべく、丁度1月経ってスチュアートが帰った時遂に暗殺してしまった。しかしマーシャの恋人ではなく実は身代わりのジャックである。すべての事情を明し合った2人は互いに人生の伴侶として幸福の道へすすんだ。