立上がる米国
解説
「シマロン(1931)」「空軍の覇者」のリチャード・ディックスと「林檎の頬」「心のふるさと」のアン・ハーディングが主演する映画で、「シマロン(1931)」「バワリイ」のハワード・エスタブルックが自ら書き下ろし、「餓ゆるアメリカ」のロバート・ロードが脚色し、「家なき少年群」「餓ゆるアメリカ」のウィリアム・ウェルマンが監督に当たり、「火の翼」のエドワード・クロンジェガーが撮影した。助演者は「シマロン(1931)」エドナ・メイ・オリヴァー、「一日だけの淑女」のガイ・キッピー、「世界は還る」のドナルド・クック、「麦畑を荒らすもの」のジュリー・ヘイデン、子役ウォーリー・オルブライト及びマリリン・スノウデンの面面である。
1932年製作/アメリカ
原題または英題:The Conquerors
ストーリー
1873年--銀行の取付けに会いその衝動のため父親を失ったキャロリンは、父親の銀行に勤めていた恋人ロージャー・スタンディッシュと結婚して多難な将来に直面した。二人は若者の情熱と愛と信頼をもって西部のネブラスカ州のフォート・アレンの町に移って新しい人生の第一歩を踏み出した。既に当時その町でも強盗団の跋扈甚だしく正義感に燃えたロージャーは遂に彼らと戦って傷ついたが病癒えて後市民の財産を保護するため小さな銀行の経営を始めた。強盗団も掃討されフォート・アレンの町は平和な繁栄を続け、キャロリンは男女の双子を生んで一家は栄えたが、それから五年の後ロージャーの努力で始めてその町へ鉄道が引かれたとき、記者に驚いた馬のため無惨ロージャーの息子はその若い生命を奪われ、彼ら一家の前途に一抹の暗影を投じた。軅て一人娘のフランセスも十八になって、ロージャーの銀行に勤めているワレンと結婚した。1892年ー突如大恐慌が米国全土を襲った、ワレンの業務上の過失のため、ロージャーの銀行も閉鎖のやむなきにいたり、フランセスが一子ロージャーを生むと同時にワレンは自殺して果てた。その後不屈なロージャーの努力によって銀行も再興の道を辿り、若きロージャー第二世は欧州大戦に武勲を上げた。そして凱旋後は祖父の志を継ぎ銀行業に精励し、あらゆる困難を克服して進んでいくのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ウィリアム・A・ウェルマン
- 脚色
- ロバート・ロード
- 原作
- ハワード・エスタブルック
- 撮影
- エドワード・クロンジェガー
- 特殊効果
- スラブコ・フォルカピチ