育ちゆく年

劇場公開日:

解説

「王国の鍵」「城砦」のA・J・クローニンの小説の映画化である。脚本はロバート・アードリーと「アメリカ交響楽」のソーニャ・レヴィーンが協同執筆し「城砦」を製作したヴィクター・サヴィルが監督に当り、「花嫁は紅衣装」のジョージ・フォルシーが撮影した。主演は「再会(1944)」「嵐の処女」のチャールズ・コバーンで、新人トム・ドレイク及びビヴアリー・タイラー、新進子役のディーン・ストックウェル、「疑惑の影」のヒューム・クローニン、「情熱の航路」のグラディス・クーパー、セレナ・ロイルが助演している。

1946年製作/アメリカ
原題:The Green Years
劇場公開日:1947年9月

ストーリー

幼いロバート・シャノンは孤児となり、アイルランドのタブリンを去って、スコットランドの小さい町に住む祖父母に当たるレッキー家に引き取られた。レッキーはロバートの母が異郷とのアイルランド人と駆け落ちしたことを、いまだに怒っており、またロバートが一文なしの孤児であるのが気に入らない。小さい彼を愛してくれるのは母方の曾祖父アレクサンダー・ガウであった。父方の曾祖母とガウはひどく仲が悪く、ロバートは祖父の命で曾祖母と寝なければならず、服も曾祖母が自分のペチコートで作ってくれた。それは色で花もようだったので、ロバートはクラスの笑い者になり、いじめられた。曾祖父の入れ知恵で彼はクラスで一番のケヴィン・フレアとけんかし、負けは負けたが強いところを見せた。これで彼はケヴィンの親友となり、また歌の上手なアリソン・キースと仲良しとなる。卒業の日、ロバートは科学賞を、ケヴィンは歴史賞を、アリソンは音楽賞をもらった。ロバートは祖父が進学を許さぬので鋳物工場の職工となったが、祖父がロンドンの長男のところへ行った留守に、曾祖父と校長とアリソンの援助で、マーシャル奨学試験をうけた。優秀な成績だったが肺炎のために最終日に受験できず落第した。旅行中だったケヴィンは肺炎の見舞いに帰郷したが、停車場で汽車にしかれて死に、ロバートを愛した祖母も過労のため死んだのでロバートは世を恨み神をさえ恨んだ。ことにアリソンが声楽を修めに大学へ入ってからは、憂欝の日々を送った。曾祖父は飲んだくれで警察の厄介になり、でき死したと思われて大騒ぎになったが、医者は以後禁酒せよと申し渡した。祭りの日、アリソンも帰って歌った。曾祖父も祭り見物に出かけ、禁制の酒を飲み浮かれ騒いで、心臓マヒを起こして死んだ。曾祖父の遺書により、その全財産すなわち生命保険金はロバートに譲られた。ロバートはアリソンが待っている大学に入った。

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