絶世の美姫

解説

フランク・R・アダムス原著の小説を、ルーサー・リードが脚色し、「若きダイアナ」「武士道華かなりし頃」同様ロバート・G・ヴィニョーラが監督し、マリオン・デイヴィースが主演したコスモポリタン映画である。対手は「武士道華かなりし頃」の時と同じくフォレスト・スタンレーである。例によって賛美を尽くした華やかな映画である。

1921年製作/アメリカ
原題:Enchantment

ストーリー

金持ちの両親に気随気尽に育てられたエセル・ホイトは、若い男の友達に騒がれるのが嬉しくて、自分はクレオパトラの再生であると信じるほど、気位の高い娘であった。父はこれを改めさせようと苦心していたが、ある晩シェイクスピアの「悍婦馴し」を見に行った。彼は主役を演じていたアーネスト・エディスンという俳優が昔からの友達である事から一計を案じ、アーネストに頼んでエセルを「馴らし」てもらおうとした。エセルは初めてアーネストに紹介された時冷淡な素振りを見せたので、彼は自尊心を傷つけられて一度引き受けた仕事を辞退しようとしたが、父はエセルにアーネストとの交際を禁じ彼の過去の評判を聞かせたので、かえってエセルの好奇心を起して2人は次第に親しくなった。アーネストの女友達ナリヤが自分の画室で慈善演劇会を演じようとした時、アーネストはエセルに薦めて「眠れる美人」という伽劇のヒロインを演じさせた。劇中で今はエセルを恋しているアーネストは、エセルに熱い接吻をしてしまう。かくて2人の恋は実現され、エセルはアーネストの妻として真面目な生活に入る事になった。

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