千尋の底

解説

偉大な父の愛、樸訥な息子が価値なき女に対する恋、情熱のままに身を滅ぼした美しい女の恋、この三角関係によって興味ある筋を構成している。海底を撮した場面の真実味は監督アーヴィン・V・ウィラット氏の成功を物語っている。主役は性格表現に独特の手腕を有するホバート・ボスウォース氏で、「愛欲の輝」主演のグレイス・ダーモンド嬢と、インス映画新進花形ロイド・ヒューズ氏とが対手役である。

1920年製作/アメリカ
原題または英題:Below the Surface

ストーリー

米国の東海岸メイン州の平和な村に潜水夫のマーティン・フリントは息子のルーサーを対手として暮らしていた。この付近の海底に横たわる沈没船に積まれている宝を得んと山師の一行がこの村へ来た。彼等はフリント父子を雇い入れようとしたが、父のマーティンは断った。ルーサーは山師の仲間にいるエドナの美貌に心惹かれ、彼女と結婚ができると聞いた嬉しさにその仕事を引き受けた。しかし、エドナは実は不貞な女であった。程なくルーサーの許を出奔してしまう。マーティンは彼女をルーサーの許に帰らせようと様々に苦心するが、彼等を乗せた汽船が沈没した時エドナも彼女の恋人も海の藻屑と消えた。恋人に抱かれつつ死んでいるエドナを自ら認めたルーサーは初めて彼女の不貞を信じたのであった。

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