西部の渡り鳥

解説

「輝く西部」「渓谷の狼児」と同じくジョージ・シュナイダーマンが撮影したゼーン・グレイ西部劇映画で、監督には独立プロの西部劇監督に経験あるルイ・キングが当たり、脚色には「野蛮な紳士」「大海の底」のダドリー・ニコルズが当たっている。助演者は「インチキ競馬」「類猿人ターザン」のモーリン・オサリヴァンを始め、「処女読本(1932)」のウォルター・マッグレイル、モード・エバーン、レジナルド・オーウェン、ウィリアム・パウレイ、ロバート・グリーグ、ドリス・ロイド等である。

1932年製作/アメリカ
原題または英題:Robbers' Roost

ストーリー

お尋ね者のジム・ウォールはある大牧場の牧童頭ハンク・ヘイスに勧められるままにその配下となった。その牧場の持ち主というのは富裕な英国人セシル・ヘリックで、ヘイスは牧牛を全部盗んでメキシコへ連れ込み、売り払って大金儲けをしようという腹だった。ジムはその泥棒仕事に加担することとなったが、ヘリックが親切者であることと、ヘリックの妹ヘレンとその伯母エレンが牧場へ訪ねて来たので、余り気が進まなくなった。ジムとヘレンは一緒に遠乗りに出かけて急速に親密の度を加えた。そしてジムは全く泥棒する気はなくなった。そこで彼はヘリックに告白をしようとしたが、それを彼がヘレンに求婚にきたと勘違いして罵倒したので憤慨して黙って引き返し、ヘイスが家畜泥棒を決行する所だったので一行に加わった。ヘレンはジムに謝りに行こうとして泥棒一味に捕らえられる。ジムは彼女を助けようにも出来なかった。一味は俗に泥棒の巣と言われる匿し場に盗んだ家畜をひと先ず追い込んだ。盗まれた事を気付いたヘリックは牧童連を率いて追跡に出たが、行方を見失って困っていた。それを望み見たジムはヘレンに自分の本心を打ち明け、ヘリックにことの次第を伝えた。かくてジムの指図でヘリックは泥棒一味の不意を襲って全滅させ、家畜を取り返した。ジムは1人去って行ったがヘレンは跡を追って彼を連れ戻した。

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