正邪の兄弟(1930)

解説

昔日の人気俳優バート・ライテルが主演する映画で、ハーバート・アシュトン・ジュニア作の舞台劇をジョン・トーマス・ネヴィルとチャールズ・R・コンドンが共同脚色し、ウォルター・ラングが監督に当たり、「米国の暴露」のアイラ・モーガンが撮影した。助演は「モンタナの月」のドロシー・セバスチャンを始め、ウィリアム・モリス、リチャード・タッカー、モーリス・ブラックの面々である。

1930年製作/アメリカ
原題:Brothers

ストーリー

双生児の兄弟が赤ん坊の頃に別れて、一人は恵まれた環境に育って弁護士となり、他の一人は貧乏の中に育ってカフェーのピアニストになった。弁護士のほうは放縦な生活を送る中、遂に殺人罪を犯した。ピアニストのほうは真面目に暮らしていたが、容貌骨格が酷似しているので弁護士ボッブ・ノートンの犯した罪によって起訴された。この時彼エディ・コネリイはボッブが自分と双生児だということをちっとも知らなかった。ボッブの懸命の弁護によってエディは無罪となったが、ボッブは心身共に衰弱して療養院に送られた。ボッブの養父ノートン大佐は、夫人にボッブの容態を悟られないようにエディをボッブの替え玉に頼んで家にいてもらった。エディはボッブになりすましている中に、ノートン家の娘でボッブとは許嫁のノーマに恋した。そのために彼は最早ボッブの替え玉になっていることが辛くてたまらず逃げ出そうとしたとき、本物のボッブが死んだことを知った。そこで初めてノーマに恋を打ち明け、そのままノートン家に留まることになった。

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