青春の国

解説

人情喜劇として上乗のもの、マッジ・ケネディー嬢と、トム・ムーア氏のあの上品な芸風が全扁に漲って観者を恍惚の中に誘い込まずには置かないだろう。ケネディー嬢の「従軍旗」の作者なるチャールズ・ローグ氏が矢張り原作を書いて居る。監督はゴールドウィン社の老練クラレンス・G・バッジャー氏である。

1918年製作/アメリカ
原題:The Kingdom of Youth

ストーリー

ジムミーとルースとは結婚後幾何も無くしてつまらぬ嫉妬が因と成り互に別居する事と成り、ルースは嘗て自分を恋して居たデューヴァル伯爵の乗って居るヨットに急ぐ。が運命の神の悪戯か、ルースはボートから海中に陥ちて将に溺れんとした。人の死ぬ時には今迄の全生涯が走馬燈の如く見えるものだそうで、ルースも御多分に溺れず今死のうと云う際にジムミーとの結婚生活をはっきり幻の様に見たのであった。それは二人が楽しい新婚の夢まだ醒めやらぬ頃の事、ライスと云う中年の未亡人が夫のジムミーに想を寄せ、ルースとの仲を割かんとてデューヴァル伯爵を頼み、ことさら彼女に近付いて夫の不興を招かせんとしたのである。伯爵の偽の言葉を誠と思い、愛する夫を棄てて来た我が身の愚かさに醒めた時ルースは申譯の為、そのまま水に溺れようとしたが、折良く跡追いて来たジムミーは難なく彼女を救け出して、伯爵の手から彼女を真の温い愛情の中に連れ帰る事が出来た。

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