「175分は長すぎる・・・」スタア誕生(1954) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
175分は長すぎる・・・
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『雨に唄えば』(1952)のような男2人女1人の3人グループ。彼らの歌と踊りだけでも満足いくステージなのだが、酔っ払いのスター、ノーマンがステージ上に乱入。上手く取り繕ったエスターであったが、さすがにハリウッドスターだけあって観客も拍手喝采。
最初は映画に誘われたエスター。そこからの映像がセピア色のモノクローム写真をスライドで流すような感じ。もしかして端折ったのか?それともNGだったのか?まるでドキュメンタリー映画の雰囲気になる。その後も静止画像が挿入され、徐々に違和感が・・・
平坦な展開。それが崩れるのは後半、ヴィッキー・レスターと名を変え、アカデミー賞を受賞したとき。酔っ払ってセレモニーに現れたノーマンは「仕事をくれ」とくだを巻く。彼女を成功に導いたのはノーマン。だけど、約束した禁酒も守れない。その彼を「飲まさない」ように救うこともできないジレンマ。彼は友達にもなぐられ、そのまま行方不明、警察に逮捕・・・演技はどんどん落ちてゆく・・・
エスターの歌を聴きながら、夕陽の綺麗な海岸で入水自殺。最後までスキャンダラスな俳優だったノーマンだった。
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アンドロイド爺さん♥️さんのコメント
2023年9月15日
共感します。
公開時は初見なので知りませんが、カットした部分を付け足して配信してますね。
でも、クリエイターに責任は既にないのでしょう。
ジュディ・ガーランドみたいなアクターは沢山いるのでしょうが、そう言った人が目が出せない時代なのだと思います。というよりも、目を積んでいる時代なのだと思います。