水塔の西

解説

1923年に出版されたホーマー・クロイ氏原著の小説を、ルシエン・ハバードシが書き改め、ドリス・シュローダー女史が脚色し、「神とその女」「運命(1919)」等と同じくローリン・スタージョン氏が監督したもの。主役は「活動のマートン」のグレン・ハンター氏、「駅馬車(1925)」のアーネスト・トーレンス氏「キック・イン」のメイ・マカヴォイ嬢等で、その他にもジョージ・フォーセット氏、ザス・ピッツ嬢等が出演している。

1924年製作/アメリカ
原題:West of the Water Tower

ストーリー

ジャンクション・シティーという小さい田舎町で、牧師アドリアンの息子ガイは、町一番の金持ちチュウ氏の娘ビーと恋仲であった。二人は牧師に恨みを持つ男に計られ結婚式を挙げたが、その式は法律上正当でないと言い触らされ、ビーはやがて生まれる赤児のことで父に辛い思いをしなければならなかった。町に泥棒事件が起こった時ガイは疑われ投獄されたが、出獄後ビーは父と共にこの町を去っていた。ガイが優しいデシーという娘に慰められ、二人が結婚の約束をした時ビーが赤児を抱いて帰って来た。彼女の父が死んだためである。町の人々は再び彼ら二人に冷酷な目を向けた。国道が出来ようとしたときガイは都へ上って国道を自分の町を通じて作るように嘆願し容れられて意気揚々と帰って来た。この手柄で町の人々の心が柔いだころかつて彼とビーとを結婚させた役人が現れて、彼らの結婚の正しかったことを証明したので、初めてガイとビーとの夫婦は楽しい日を迎える事が出来た。批評ー知識階級に向く映画で、小さい田舎町の生活が良く描かれている。心理争闘の描写と見事な演出が良い。(ニウス誌ローレンス・リード氏)

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