地獄の市長

解説

「駄々っ子キャグニー」「拳闘のキャグネー」と同じくジェームズ・キャグニーが主演する映画で、イスリン・オースターが書いた原作を「戦線の嵐」のエドワード・チョドロフが脚色し、「男の一頁」「夜毎来る女」のアーチー・L・メイヨが監督にあたり、「戦線の嵐」「暁の耕地」のバーニー・マクギルが撮影した。助演者は「ヘル・ビロウ」「快走艇」のマッジ・エヴァンスを始め、「凡その人生」のダッドリー・ディグス、「春なき二万年」のアーサー・バイロン、「四十二番街」のアレン・ジェンキンス、「なつかしの谷」のフランキー・ダーロ、「男の一頁」のファリーナ及びハロルド・ヒューバー、「餓ゆるアメリカ」のロバート・バラット、「生の創め」のドロシー・ピーターソン等で、その他少年俳優がおおぜい出演している。

1933年製作/アメリカ
原題または英題:The Mayor of Hell

ストーリー

ジミイ・スミスは不良少年団の団長であった。ある日菓子屋を略奪に行って主人を傷つけた時、団員の1人チャーリーが捕まえられて白状したので、団員全部が感化院にいれられる。感化院主事トムプスンは汚職を常としているのみならず院児を虐待している男である。姿勢裏面のギャング団長パッシイ・ガーガンは選挙に尽力した廉で方面委員に任命される。そこでお座なりの視察にでかけて、感化院の看護婦ドロシイに惚れる。ところが彼女はパッシイが知っている女共と違って彼を相手に市内。そして彼女が感化院改革の意見を持っていることを知った彼はドロシイを手に入れるために、志野当局に運動して自分が感化院の主事代理となり、トンプスンには休暇を与える。パッシイはかくて改革に着手して院児等に自由を与え、自治を教えて成績を挙げる。トンプスンは帰って来てチャーリイを使嗾して暴動を起こさせ様としたが失敗に終る。ところが一方パッシイの留守にギャング団員の1人が団長他乱と策動し始めたので、パッシイは帰っておしつけ様とする。争いの最中あいでの拳銃が誤って発射して相手が倒れる。パッシイはこのため潜伏を余儀なくされる。トンプスンはむかし通りに制度を逆戻りさせ、ドロシイを馘首する。院児たちが暴動を企てる気配を知ったトンプスンは肺病のジョニイを折檻して聞き出そうとして失敗するや無残にも土牢に入れる。ジョニイは感冒におかされて死亡する。院児たちの憤激は爆発して、銃器庫を占領し、トンプスン及び看守たちを捕虜とし、トンプスンを殺人犯として死刑に書することを決議する。トンプスンは逃れて納屋の屋上に上がる。納屋に放火されるや飛び下りようとしてトンプスンは墜死する。ドロシイはパッシイの隠れ家を突き止めて感化院に連れて来る。院児たちはパッシイに説き伏されて平静に復する。当局は実情調査の結果、トンプスンの悪事が暴露し、パッシイの功績が認められ、トンプスンの死も過失死と裁定される。またパッシイが誤って傷付けたギャングの1員も傷が癒えたので、パッシイに対する当局の起訴も取り消されて更めて感化員主事に任命される。パッシイはドロシイと共に感化事業の理想化に尽力することとなる。

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