女囚の生活

解説

「母」「たそがれの女」のバーバラ・スタンウィックが主演する映画で、ドロシー・マッケイとカールトン・マイルス合作の舞台劇に基づいて「仮面の米国」のブラウン・ホームズがウィリアム・マクグラスおよびシドニー・サザーランドと共同して脚色し、「五里霧中」「逃走の島」のハワード・ブレザートンがウィリアム・ケイリーと共同して監督に当たった。カメラは「女性に捧ぐ」「十三号室の女」のジョン・サイツの担任である。助演者は「海底マラソン」「ドクターX」のブレストン・S・フォスター、「春なき二万年」のライル・タルボット「ラスカ」「タクシー」のドロシー・バージェス、「放浪の王者(1930)」「凸凹海軍」のリリアン・ロス、デウィット・ジェニングスス等である。

1933年製作/アメリカ
原題または英題:Ladies They Talk About

ストーリー

感化院を出たナン・テーラーは依然として善からぬ所業に耽るうちドンとマイクという2不良青年と知り、自分が一見貴婦人風なのを利用してロサンゼルスで銀行強盗を企てるが、彼女は逮捕される。地方検事の事務所で彼女は故郷の幼馴染みデーヴ・スレードに会う。彼はロサンゼルスで一方の有力者であり、改革者として勢力があった。スレードは昔からナンを愛していたので、彼女はそれを利用して放免されることを計画するが、スレードの純情を知って、思わず自分が強盗の一味であることを告白してしまう。スレードは正しい男であったので、そのことを検事に告げるので、彼女は懲役の判決を下される。彼女はスレードに裏切られたと思い、冷たい復讐の念を胸に抱いて下獄する。スレードは、機会あるごとに手紙を出して面会に行ったものであるが、ナンは頑として会わない。そのうち、昔の仲間の1人のレフティが面会に来て、ドンとマイクが壁一重隔てた所に投獄されていると語り、破獄の計画を打ち明ける。ナンの仕事は女囚監房区の大扉の鍵の型を取ることと、それをレフティに手交することだった。ナンは首尾よく型をとったが、レフティの都合で面会できないので、スレードを利用することを思いつき、面会したい由を彼に云い送る。スレードは喜び勇んで刑務所に現れ、ナンを慰め出獄に尽力することを約束する。彼は帰途ナンの封書をポケットに発見してしばらく躊躇するが、やがて投函する。ところが、その頃レフティが検挙されていたので、手紙は警察で開封され、刑務所へ送られる。ドンとマイク、ナンの3名は破獄の最中であったが、直ちに発見され、男2人は銃弾に倒れる。ナンはそのためにあらゆる恩典を取り上げられたがスレードの裏切りに依る失敗と確信していたので、表面極めて従順に、刑期の済むのを待つのであった。出獄の日、彼女はその足でスレードを訪れ、裏切りを罵った挙げ句ピストルを射つ。弾丸はスレードの右腕に命中する。その音で探偵を始め大勢の人々が現れるが、スレードは異状なき由を皆に語る。探偵に向かって彼は、まもなくナンと結婚することを告げる。探偵は彼に腕の傷を早く手当するように告げて立ち去る。ナンは初めて自分が昔からスレードを愛していたことを自覚する。女囚ナンと伝道者スレードの結婚ニュースは彼女の居た女囚房にも伝わり、人々をすべて驚かしたのであった。

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