勝利者(1925)

解説

「十誡(1923)」に続くセシル・B・デミル氏の監督作品で、原作はサタデイ・イヴニングポースト誌上に連載されたメイ・エジントン女史の小説、これを例のジャニー・マクファースン女史が脚色したもので、主役は「十誡(1923)」現代篇と同じくリートリス・ジョーイ嬢とロッド・ラ・ロック氏、それにハンガリー生れの新進俳優ヴィクター・ヴァルコニ氏が加わり、その他贅澤なオール・スター・キャストである。

1925年製作/アメリカ
原題:Triumph

ストーリー

亡父から製罐工場を譲られたキング・ガーネトは金を使うことを知つて働くことを知らない男であつたが、父の遺言により、工場を支配人のウィリアム・シルヴァーに引渡されて仕舞つた。シルヴァーはガーネット老人の妾腹の子であつたが、不意に得た富に満足して今までとは打つて変つた放蕩者になつた。工場の女工長をしていたアンは美しい声を持つていたが、シルヴァーとキングの二人から恋され、シルヴァーの力で有名な歌手となる。キングは一文無しになつてジム老人に救われ、工場の一職工となつて新生涯に入り、支配人に昇進した。その時シルヴァーはヨーロッパまでアンの跡を追つて行つたが、アンは火災の驚きから声が出なくなり失望してアメリカへ帰つて来る。シルヴァーは恋人の財産を捲き上げられ、工場はキングの手に委ねられたが、この逆境に臨んでアンはキングに心牽かれながら、自分のために總てを棄てたシルヴァーと結婚しようとしていた。キングはシルヴァーに昔の支配人の地位を与えたので、感激したシルヴァーは愛しあつているキングとアンとを結婚させる。

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