三人水兵恋行脚

解説

「青鷲」「雲晴れて愛は輝く」等と同じくジョージ・オブライエン氏の主演する映画で、原作はランドール・H・フェイ氏が特に氏のために書き卸したものである。脚色したのはマリオン・オース女史で、それを「踵の魅惑」「モガ地獄」等と同じくジョン・G・ブライストーン氏が監督している。オブライエン氏の相手役は「燃ゆる青春」「宣伝地獄」等出演のロイス・モーラン嬢で、この主役二人を助けてロイド喜劇出身のノア・ヤング氏、新進グウェン・リー嬢、それにジョセフ・スウィッカード氏、トム・デューガン氏、ウィリアム・デマレスト氏などが出演する。

1928年製作/アメリカ
原題または英題:Sharp ShootersC

ストーリー

地中海のある港に米国の軍艦が寄港した。その乗組員の中にジョージ・ジェリー・トムというあらゆる点からいって勇敢という字の冠せられる3人の水兵がいた。ジョージは三人の内で一番シャンであったから、自然どの港でも女という女はみなジョージにだけ、ちやほやした。で、その結果、他の二人は今ではもうあきらめて、ただ、食うことだけに専心していた。で、三人はここでもいつもの様に異国情緒を懐かしんでまずダンス・ホールに足を踏み入れた。そこにはロレットという踊子がいた。このロレットは身持の正しい娘で難攻不落という綽名さへつけられている娘であった。ジョージはこのフランス娘に恋してしまった。やがて、ジョージ達の乗っている軍艦の出発の日が近づいた。ジョージとロレットとの恋の終焉は、たちまちにして来たのであった。が、この時の男の気持ちはその場限りのものであったが、女の方は真剣であったのだ。ロレットは、ニューヨークでまた会おうと言ったジョージの一言を信じて、幾月かの後、金を貯め、それを力にして、移民の群れに混じり、ジョージを尋ねてニューヨークへと出て行った。が、彼女はかわいそうに旅行券を紛失して危うく故国へ送り返されそうになった。ロレットは、でも、ある夜ひそかに船に乗って上陸せんと試み、途中でニューヨークで名の知られた悪漢ヒージャッカーというダンスホールの持ち主のボートと衝突し、そのままヒージャッカーのいうままにそのダンサーとなって、ジョージの行方を尋ねることになった。一方、ジョージはロレットのことなど全く忘れて、ニューヨークで再び他の女から他の女へと浮かれ歩いていた。この時分にはフロッシーというダンサーの情婦さえ出来ていた。ある夜、ジョージは相変わらず相棒のジェリーとトムとを連れてヒージャッカーのダンスホールを訪れた。そこで彼はロレットに再会した。が、フロッシーの手前、彼女には素気ないそぶりを示したので、ロレットの悲しみは大きかった。これを見て、トムとジェリーとは他の序に同情し、同志を集めて二人の恋の復活を企てた。そして腕づくで、ジョージをロレットに結婚させた。ところが、強情なジョージは、ことさらにロレットに対し快い態度を示さないでいた。一方、フロッシーは自分の情人を奪われたので嫉妬のあまり、これをヒージャッカーに密告した。かねがねロレットに想いを寄せていたヒージャッカーは、ジョージを恨み、まずロレットを己が家へ誘拐した。が、この時は既に心の底からロレットを愛していたジョージは、多くの水兵仲間を語らいヒージャッカーのダンスホールに押し寄せた。しばらく両者の間に大格闘が開かれたが、ヒージャッカー一味は散々に打ちのめされ、ジョージはロレットを救い出し、多くの朋輩から歓呼の声を浴びながら、楽しい生活さして乗り出す。

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