サンタ・フェ・トレイル

解説

「喰人島征服」に次ぐリチャード・アーレン主演映画で、「ビッグ・トレイル(1930)」のハル・G・エヴァーツ作の「西班牙人の土地」に基づいて「トム・ソーヤーの冒険(1930)」のサム・ミンツが脚色、「西部の星影(1930)」と同じくオットー・ブラワーとエドウィン・H・ノッフ氏とが共同監督、「西部の星影(1930)」「トム・ソーヤーの冒険」のチャールズ・ラングが撮影した。助演者は「女房盗塁」のロジタ・モレノ、「喰人島征服」「巴里選手」のユージーン・パレット、「トム・ソーヤーの冒険(1930)」のミッツイ・グリーン及びジュニア・ダーキン、フーパー・アッチリー、等である。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:The Santa Fe Trail

ストーリー

南北戦争が済んで間もない頃、アメリカ西南部のニュー・メキシコに「西班牙人の土地」と呼ばれる広大な地域があって、カスティナドという西班牙きぞくが所有していた。この地域内の泉の谷と呼ばれる肥沃地以外は砂漠に等しい不毛の地だった。この地の原住民インディアンは牧羊を業としていたが狡猾な白人に欺かれて父祖伝来の土地を侵食され、次第に荒無地に追われて羊を飼うことがほとんどできなくなり、深く白人の不誠実を恨み憤っていた。この「西班牙人の土地」の所有者は代々非業の死を遂げるが下手人の判った事が無いので当主カスティナドはインディアンの崇りに帰していた。彼は金に窮するつどクーラードという友人から土地の一部を抵当にして借金していたが、紳士を装うクーラードはカスティナドの迷信を利用して部下をしてカスティナド家所領の地に災害を蒙らせてインディアンの所為と称している腹黒い男だった。そのころスタン・ホリスターという青年が親友ドック・ブラディーとオールド・タイマーと呼ばれる少年と一緒に羊の群れを連れて、水草を求めて移って来た。彼は「西班牙人の土地」以外には牧羊に適する土地が無いのでカツティナド家に承諾を求めに訪れた。主人が不在で娘のマリアが応対したがスタンはひとめ惚れの恋に陥った。彼はその夜の舞踏会に招かれて出席し、カスティナドにも会って利益せっぱんを条件に土地利用の許可を得た。スタンはインディアンを羊飼いに雇ったが、クーラードはそれでは都合が悪いので、酋長を殺してその罪をスタンにぬりつけた。インディアン達は激昂してカスティナド邸を襲撃しようとした。酋長の息子イーグル・フェザーはスタンの無実を信じたが、激昴した部下を鎮撫するよしもなかった。カスティナドはスタンがインディアンを先導したものと誤解して、彼を監禁しようとした。マリアは父をなだめてスタンをして弁解の為に単身インディアンの群れに赴かせた。この時酋長殺害の現場を目撃していたオールド・タイマーが馳せ帰りインディアンにクーラードが下手人であると告げた。かくてスタンは危うきを免れ、カスティナドの信頼とマリアの愛をかち得たのである。

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