劇場公開日 1957年12月20日

サヨナラのレビュー・感想・評価

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3.0日本人にとってナンシー梅木のオスカー受賞は嬉しい限りだが・・・

2022年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 優秀な部下のケリー(バトンズ)が日本人女性カツミ(梅木)と結婚するという話を聞き、なぜアメリカ人が日本人と結婚するんだと口論になる。下手するとアメリカの市民権も剥奪されるかもしれないのだ。そういうロイド少佐は神戸駐在の将軍の娘アイリーンと婚約中だが、正式な求婚はまだだった。「ほんとに私を必要としてるのか」と詰め寄られる・・・

 ロイドはマツバヤシ歌劇団のハナオギ(高美衣子)に熱をあげ、相思相愛の中となった。しばらくすると日本人と結婚したケリーに本国送還命令が下るが・・・彼らは心中。そしてハナオギもロイドのもとを離れるのだった・・・

 人形劇を4人観て「心中が美しい文化」だと教えるところなんて、ぞっとするが、昭和20年代というと自殺が極端に多かった時代だ。米軍嫌いの日本人からの攻撃も受けたりして、思い悩むロイド・・・

 日本文化の紹介映画としてはそれほど間違ってはいないと思うが、ハリウッドが日本映画界に進出して映画も占領下に置いていた時代。単なる恋愛映画、国際結婚の障害などと考えれば普通なのかもしれないけど、父親が米軍に殺されたトラウマがあるのにそこまで心が変わるかどうかという不自然さも・・・・

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kossy