「じぶんの醜い心を映し出す鏡」エレファント・マン h.h.atsuさんの映画レビュー(感想・評価)
じぶんの醜い心を映し出す鏡
正直、とても後味の悪い作品である。
なぜなら人間が持つ醜い心を暴き出される映画だからだ。
自分は、研究の好奇心にかられた(最初の頃の)トリーヴス医師であり、カネが人生の全ての見世物小屋の興行主であり、「異形」を怖いもの見たさにかられた見物客、と同じだという「鏡」を目の前に見せつけられる。
David Lynchから大きな課題を与えられたが、今回は簡単に解が出そうにない。
メリックのうつくしい心根が、せめてもの救いだ。
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