「あっさりと味方に撃ち殺されてしまうモンゴメリー・クリフト」地上(ここ)より永遠に Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
あっさりと味方に撃ち殺されてしまうモンゴメリー・クリフト
ボクシングで友人を失明させた過去が有るモンゴメリー・クリフトは断固として他部隊とのボクシング試合に出ることを拒否。逃げて隠れていたのに突然の日本軍攻撃の中、軍人としての使命感から恋人の願いを振り切り部隊に戻る。しかし、あっさりと味方に撃ち殺されてされてしまう。自己の規律を守りきるその不器用な生き方に、監督は自分自身を重ねているのだろうか。でも、兵士フランク・シナトラの死同様に、あまりに悲しすぎ、あまりに意味が無さすぎる。社会の底辺の人間の定めなのか。
そうか・・・成る程、そこに監督の静かな怒りと抗議がこめられていたのか。
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