黒衣の騎士
解説
「ジェス・ジェームス」「先駆者時代」に次ぐフレッド・トムソン氏主演西部劇で右記2映画を原作したフランク・M・クリフトン氏、共同監督したロイド・イングレアム氏とアルフレッド・L・ワーカー氏、撮影したマック・ステングラー氏、即ち同じ原作者、監督者、撮影者によって製作されたもの。助演者は「死線に立つ」「ニューヨークの暗黒面」等出演のエドナ・マーフィ嬢を始め、ハリー・ウッズ氏、ウィリアム・コートライト氏及び名馬シルヴァー・キング等である。
1928年製作/アメリカ
原題または英題:The Sunset Legion
ストーリー
-1890年代-西部が暴力の支配下にあった頃のこと。ビル・フォスターはある金山を経営していたがその金を送り出す毎に強盗団の襲撃に遭った。しかもその犯人が不明なのでビルは「日没団」と称する自警団に救援を願った。ビルの住居の近くに正直ジョンの酒場というのがあったが、ここへ白馬に乗った臆病らしい柔弱そうな若者がピストル行商に来た。誰も相手にしてくれないので酒場を出ると出会ったビルの娘メリィまでも彼を馬鹿にした。間もなく酒場は黒衣黒馬の怪盗に襲われジョンの金庫から銀行の預金帳を奪って去った。村は活気づいて頻々たる強盗はこの黒い男と目星をつけ色めき立った。その騒ぎの中に例の若者はビルを訪ねたが留守だったので娘のメリイと話していたが同じく来訪した正直ジョンに一喝されて立ち去った。メリイに懸想していたジョンは色々と掻き口説き果ては暴行を加えんとしたがその時黒衣の男が出現してジョンを懲らしメリイに敬意を表して風の如く去った。翌晩村の舞踏会が催されたがまたもや黒衣の男が現れ人々に拳銃を擬しながら悠々とメリイを相手に踊った。舞踏が果てて後メリイは不圓ジョン一味が金の金山を掠奪する相談をしているのを聞いた。それを知ったビルは直ちにジョンの後を追った。瓢然と現れたピストル売りの若者は更にその後を追って金山に急行した。金山では大活劇が起こりついにジョンと若者との格闘が始まった。ジョンが散々に叩き伏せられて降参した時「日没団」がメリイに案内あれて駆けつけた。若者は「日没団」の団長だった。強盗の正体は正直ジョンとその一味だった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロイド・イングレアム
- アルフレッド・L・ワーカー
- 原作
- フランク・M・クリフトン
- 撮影
- マック・ステングラー