子を忘れし母

解説

ワーナー兄弟社の新監督ミラード・ウェッブ氏の第1回監督作品でオーウェン・デイヴィス氏作の舞台劇から自ら脚色した。主役は「父を呼ぶ声」「奔流恋をのせて」等出演のモント・ブルー氏と「十番目の女」出演のビヴァリー・ベイン嬢で、マーガレット・リヴィングストン嬢、ジョン・ローシュ氏、ウィラード・ルイス氏、アーサー・ホイト氏等の良い顔振れの助演になる家庭劇である。

1924年製作/アメリカ
原題:Her Marriage Vow

ストーリー

カロルはロバート・ヒルトンと家庭を作って7年2人の女児の母であったが或時エステルという友に誘われて昔の求婚者テッド・アルデンに引き合わされ、危うくもアルデンの爪牙に汚されんとして夫に助けられたが、それ以来夫が疑いの眼を以て自分を見るので遂に口論の揚げ句家出してしまった。仕事に忙しいロバートは二人の女児をかかえて何をする事も出来ず困却しきったが、女房の詫びを容れるには少々頑固過ぎる男だった。カロルは子供恋しさに雨の夜子供部屋に忍び入って二人の子供を連れて逃げようとしたところを見付けられ狙撃される。幸いに弾は命中しなかったが驚いた彼女は倒れた。介抱した夫と介抱された妻は始めて了解しあい家庭は円満に納まった。

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