去年の夏

劇場公開日:

解説

思春期の青年男女が体験した、まばゆくも悲しいひと夏の出来事。製作はアルフレッド・W・クラウンとシドニー・ベッカーマン、監督は「泳ぐひと」のフランク・ペリー、エバン・ハンターの原作を「泳ぐひと」のエレノア・ペリーが脚色。撮影は「さよならコロンバス」のジェラルド・ハーシュフェルド、音楽はジョン・サイモン、編集をシドニー・カッツがそれぞれ担当。出演はバーバラ・ハーシー、「レーサー」のリチャード・トーマス、ブルース・デイヴィソン、キャシー・バーンズ、エルネスト・ゴンザレス、ピーター・タージャンなど。イーストマンカラー、メトロスコープ。1969年作品。

1969年製作/アメリカ
原題または英題:Last Summer
配給:MGM
劇場公開日:1970年4月11日

ストーリー

アメリカ本土から離れた避暑地の島で、解放的な夏休みをすごしていた、高校生のピーター(リチャード・トーマス)とダン(ブルース・デイヴィソン)は、ある晴れた日に砂浜で、傷ついたカモメの介抱をしている少女サンディ(バーバラ・ハーシー)と友達になった。彼女は、離婚した母親がコーデル(ピーター・タージャン)と親しくしているのを、批判の眼で見ていた。彼は母親の留守に彼女に悪戯をしたことがあった。仲間になったピーターとダンとサンディは、ビールを飲みながら、このような秘密を打ち明けるのだった。そして、サンディは大胆な行動をとり、ピーター達を刺激した。そんなある日、3人は1人の少女と知り合った。少女の名はローダ(キャシー・バーンズ)といい、彼らとは異質の、道徳的少女であった。その夜、3人は映画を見に行った帰りに、与太者にからまれたが、これも彼らにとってはたまらない冒険のひとつであった。翌日、3人が先日のカモメを飛ばしている時、指を噛みつかれたサンディは、そのカモメを殺して、ピーターとダンに嘘をついたため、3人は仲たがいしそうになったが、彼女が懸命にわびたので、その場は無事におさまった。一方、ローダは、あの日から3人の仲間入りをしたものの、最初のうちはなかなか打ち解けなかったが、いつしか、彼らのペースにはまっていった。そして、サンディが出したボーイフレンド申込書の相手のスペイン人アニバル(エルネスト・ゴンザレス)とのデートを、ローダが代わりにつとめさせられてしまった。しぶしぶ代役を務めた彼女に、いつしか心魅かれていたピーターは、その翌日、やさしくなぐさめの言葉をかけた。ローダも、ピーターを友達として頼りに感じていた。だが、勝気なサンディには、このことが我慢がならなかった。そして、ある日皆を森のピクニックに誘い、挑発的な態度をとり、ローダにもそれを強いた。頑として拒むローダだったが、いまや欲望のとりこになった3人に襲われ、失神して気づいた時には、裸のまま仰向けになっていた。さっさと帰って行くサンディとダン。ピーターも去りかけたが、途中で足をとめ、悲しげなまなざしを、夕映えの空へ向けた。しかしローダは赤い夕陽が影をうつす中で、仰向けのまま動こうともしなかった。夏ももう終わりをむかえていた。(MGM配給*1時間37分)

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