狂乱の上海

解説

「力と栄光」「青空天国」のスペンサー・トレイシーが主演する映画で、原作はフレデリック・ブレナン、脚色オースチン・パーカーで監督には「懐かしの谷」「藪睨み武勇伝」のジョン・G・ブライストーンが当たり、「ブダペストの動物園」「永遠に微笑む」のリー・ガームスが撮影した。相手役は「バワリイ」「魔の海底」のフェイ・レイで「力と栄光」のラルフ・モーガン、「ケンネル殺人事件」のユージーン・ボーレット、「カヴァルケード」のハーバート・マンディン、「トパーズ(1933)」のレジナルド・メイスン、アルバート・コンティ、モード・エバーン等が助演している。

1933年製作/アメリカ
原題または英題:Shanghai Madness

ストーリー

米国アジア艦隊所属の一軍艦の砲術パット・ジャックスンはある時揚子江巡航中共匪のために砲撃されたので臨機の処置を採り、指令本部の命令なしに応戦し敵を沈黙せしめて本部へ引き揚げたが、命令干犯の廉で軍法会議に附せられ遂に官位を褥奪されてしまった。本国へも帰れず上海で昨日に変わる惨めな生活を送っていたパットはアメリカの金満家クリスティの令嬢ワイルデスを中国のモッブの手から救出した。これが縁となって二人は恋に落ちた。しかし、パットの前身を知る父のクリスティは極力二人のなかを裂かんと試みた。その後パットはある親切なる中国の船主に助けられ、彼の所有する武器輸送船「東風愛人」号の砲手となった。ワイルデスはパットを慕い後を追って同号の出帆と共に密航を企てたがたちまち発見され、共匪の猖獗する揚子江上流にある某市に駐在する米国宣教師の許へあづけられた。折しも共匪は蜂起し突如宣教師宅を襲った。これを沖合から目撃した「東風愛人」号の乗り組み員一同は船長を励まし、避難民救助に向かい共匪の猛射の中に奮戦した。殊にパットはワイルデスの救助のためになみだぐましい働きをした努力空しからず数時間の激戦の後優勢な敵を撃破し、ワイルデスを救いだし上海のクリスティの許へ届けた。このパットの勇敢な働きが海軍本部の知るところとなり、やがて彼は米国海軍に復帰を許され、ワイルデスとの仲も天下晴れて許された。

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