強者の暴力

解説

英国の有名な劇作家にして小説家なるA・E・W・メイスンの原作を、ウィーダ・ベルジェールが脚色し、「浮世離れて」「踊り狂いて」などの名篇を監督したジョージ・フィッツモーリスが監督するもの、主役はおなじみ深きエルシー・ファーガスンで、ヴァーノン・スティール、ワーナー・オーランド、ウィンダム・スタンディングらの御歴々の共演である。

1919年製作/アメリカ
原題:Witness for the Defense

ストーリー

ステラ・ダーリックとディック・ヘイゼルウッドとは恋仲であった。しかも彼らの両親はそれぞれ2人の結婚を喜ばず、互いにより良き相手を見つけて、財政上引き合うような結婚をさせようと思っていた。ステラは両親の命令でインドに行き、殆ど強制的にボーランティン大尉と結婚させられた。ところが大尉は後に至って残酷な、酔払いであることが分かる。彼らが天幕生活をしている中ステラは夫と相争ったが、ステラは圖らず大尉を射殺した。ステラは捕らえられたが何の答弁をも試みない。しかしある証人が出てその罪はあるインド人の犯したものとなり、ステラは英国へ帰って来る。かつて恋人であったディックの両親は再び2人を引き割こうとした。しかし結局愛は何者をも征服し、愛し合う2人の仲は永久に結ばれたのである。

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