救命索

解説

モーリス・トゥールヌール氏自身監督になった活劇で、背景を英国に取ってある。主役としてはジャック・ホルト氏、リウ・コディー氏、ポーリン・スターク嬢、シーナ・オウエン嬢等の人気俳優が共演している。芸術味豊かな好映画である。

1919年製作/アメリカ
原題または英題:The Life Line

ストーリー

フィリップ・ローイストンは美しきジプシーの娘ロウラを金にまかせて誘惑しようとした時、「ジプシーの裸王」と呼ばれているジャック・ハーンが現われて娘を連れ去った。ジャックはフィリップとは異母兄であったが、生来窮屈が嫌いな為呑気なジプシー生活を送っている男。フィリップはこれを知りジャックの身分を証明すべき結婚証書を捜したが、これは既に悪漢ジョー・ヘッケットとボスの二人に盗み去られて終っていた。フィリップは弁護士と共に悪人の巣窟へ取戻しに行くが、突然現れたジャックの為に遮られた。ジャックはジョーの娘ルスの姿に心牽かれてこの所に来ていたのである。その夜ジャックはジョー父娘を連れて劇場の見物に行くが、火災起って大混乱となる。ジャックは猛火の中にルスを助け出した。今は恋人と共に家庭を持つ為、正当の権利ある財産の分配を受けんと、ジャックは母の結婚証書を得る為にアメリカへ渡る事になった。ジャック、恋人のルス及ジャックの命を窺う悪人等を乗せたまま船は火災を起して沈没した。勇敢なるジャックの働は遂に幸ある日を迎える。

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