カジノ・ド・パリ(1935)

解説

「ワンダー・バー」「風来坊」のアル・ジョルソンと「泥酔夢」「お姫様大行進」のルビー・キーラーが主役を勤める映画で、ブラッドフォード・ロープスの原作を「太平洋攻防戦」「これがアメリカ艦隊」のアール・ボールドウィンが脚色し「国境の町」「最初の接吻」のアーチー・L・メイヨが監督に当たり「国境の町」のトニー・ゴーディオと「お姫様大行進」のソル・ポリートが共同撮影した。ダンス振り付けは「お姫様大行進」のボビー・コノリーの担当である。助演者は「彼の第六感」のグレンダ・ファレル、「僕は芸人」のヘレン・モーガン「Gメン」のバートン・マクレーン、「青春の頬杖」のシャロン・リン、「影無き男(1934)」のパッシー・ケリー、「ゴルフ狂時代」のペニー・ルービン、「泥酔夢」のフィル・リーガン、「雲とつばさ」のゴードン・ウェストコット、「運ちゃん武勇伝」のウィリアム・デヴィッドスン「流星二丁拳銃」のジョイス・コンプトン、エイキム・タミロフ等の面々である。

1935年製作/アメリカ
原題または英題:Go Into Your Dance

ストーリー

アル・ハワードはレヴュー役者として立派な芸を持っていたが、持って生まれた賭博癖と酒好きの為に舞台を怠る事がたびたびあるのでブロードウェイの檜舞台にたつことを俳優協会から禁じられてしまった。それに気を腐らしたアルはメキシコのカリエンテに飛んでいって飲んだくれているのを、彼の妹サディーが連れ戻した。アルはこんな男だったが芸は達者だし、心根は善良だった。そのためか芸人仲間でも美人といわれるドロシイ・ウェインがアルに思いを寄せていた。当のアルはそんな事は知らず、彼女を何とも思っていない。サディーは兄の為にシカゴの聖レッジャー・ルーフ・ガーデンの支配人を口説いてアルとドロシイを組ませて出演させた。俄然これは大当たりでその評判はニューヨークまで聞こえた。アルはニューヨークでも当てたいと思った。サディーは早速暗黒街の顔役「公爵」に頼んで金主となって貰い、アル考案のナイトクラブ、カジノ・ド・パリーは華々しく開かれることとなった。「公爵」の妻でブルース歌手として名あるルアナ・ベルはアルに思いを懸けた。「公爵」はカジノ・ド・パリーに雇う俳優の為に協会に保証金を積み立てる事となった。折り悪くサディーがある事件にかかり合い殺人罪で起訴されたのでアルは協会に払うべき積立金を借用して妹を保釈出獄させた。ルアナはアルがひじ鉄砲を食らわせたのを怒り、アルが積立金を持ち逃げしたと「公爵」に告げた。そこで「公爵」の配下はアルを料理すべく待ち構える。俳優協会では保証金が来ないので俳優貸付を拒絶しようとしたが、真犯人が捕らわれてサディーが放免され、保証金を返してもらえたのでアルは早速それを協会に納めて、カジノ・ド・パリーは滞り無く開業しアルは大喝采を受けた。幕間にアルが息抜きに出るとドロシイもついて来た。待ち構えていた「公爵」の配下はアルを狙撃した。瞬間ドロシイは身を持ってアルをかばい倒れた。アルは始めてドロシイの心と自分も彼女を愛していることを気付いた。幸いに傷は浅かった。アルは心晴々と舞台に歌うのだった。

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