駆落相手違ひ
解説
F・テニスン・ジェッス氏作の舞台劇「隔離」に基づいてタウンゼンド・マーティン氏とルーサー・リード氏が脚色し「爪磨きの娘」「美女競艶」等と同じくフランク・タトル氏が監督したもので、主役は「爪磨きの娘」「お転婆スーザン」「黄金洪水」等主演のビービー・ダニエルス嬢で、対手役は「歌え!踊れ!(1926)」「竜巻」等出演のハリソン・フォード氏と「大北の怪異」「奮起の一戦」等出演のアルフレッド・ラント氏で、イーデン・グレイ嬢、エドナ・メイ・オリヴァー嬢、ダイアナ・ケーン嬢が助演している。
1925年製作/アメリカ
原題または英題:Lovers Quaranine
ストーリー
パメラ・タルボットはトニー・ブラントという探険家と婚約していながらトニーがアフリカ探険に赴いている間にアンドルー・マッキントッシュという青年と親しくなり彼とも婚約した。トニーが突然帰国した時パメラはアンドルーの手前自分の妹のダイアナがトニーの恋人であるかの様に取り繕い、結局は自分がトニーと駆け落ちをする計画をたてた。お転婆のダイアナは事情を知ってトニーに同情し彼も自分を愛していると思い込んで、姉パメラが予定の駆け落ちの当日に姉を家に押し込めて自分が船に乗り込んだ。ところがダイアナはトニーが自分を愛するどころか嫌っていることを知って幻滅を感じたが、或る本で読んだことのある「男をひきつける法」を実際に応用してトニーに思い知らせて遣ろうと企み、見事彼女の思惑は当たってトニーはダイアナに夢中になってしまった。船が目的地に着いた時乗客中に伝染病患者が発生した為乗客一同が隔離所に収容されることになり、ダイアナとトニーは隔離所中唯一軒の夫婦用のバンガローに入れられた。お陰でトニーは其の夜アフリカ探険以上の難儀に逢った。夜が明けてパメラと共に跡を追ってきたアンドルーは飽くまでもダイアナとトニーの間を恋仲と信じ切っているので、二人は未だ結婚していないと知るや早速牧師を連れて来て否応なしにダイアナとトニーとを結婚させた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- フランク・タトル
- 脚本
- タウンゼンド・マーティン
- ルーサー・リード
- 原作
- F・テニスン・ジェッス
- 撮影
- J・ロイ・ハント