輝く鉄腕

解説

ハーヴェイ・ゲイツが原作並びに脚色したものに基づいて「シンギング・フール」「評判女候補者」のロイド・ベーコンが監督し、「リーグ戦線異常あり」「一撃拳闘王」「紐育狂想曲」のモント・ブルー、「シンギング・フール」「坊や」のベティー・ブロンソン、ウィリアム・ラッセル、ジョージ・E・ストーン、ポール・パンザーなどである。

1927年製作/アメリカ
原題:The Brass Knuckles

ストーリー

ザック・ハリスンは刑務所の騒動を鎮静した善行により保釈となる。騒動の主魁カリーはザックに、幼い頃別れた娘ジューンの身の行く末を依頼した。そこで出獄したハリソンは孤児院にいるジューンを訪れ、何か心配事があったら訪ねてくるようにと言い置いて帰った。ザックが昔の悪党仲間と一仕事企てているある雨の夜、突然ジューンが訪ねてきた。ザックは仕事の出鼻をくじかれ、その夜は仕事に加わらなかった。ところが程えて相棒のヴェルヴェットが警官に負われて逃げ込んできた。だからジューンが訪ねたことはザックを危難から救ったようなものだった。彼女の純真さを見ているうちザックはつくづくと悪事がいやになり、まともな仕事をするべく決心する。ザックはジューンには父親カリーの素性を一切かくし大戦の勇士だということにして乙女の夢を満足させてやった。そのうちにジューンは18才の春を迎えた。子供だとばかり思っていたジューンにザックはいつのまにか恋している自分を見いだす。その頃ジューンは未成年者の理由をもって孤児院に戻されることになったがザックの計らいで、どうやら無事にすんだ。ザックの刑務所仲間ラモントはジューンを一目見るなり卑しい恋情を起こしジューンの父と称し誘い出した。が、ザックによって発見されラモントは殴り倒される。ラモントは彼女の父親カリーの素性を暴露するがジューンのザックに対する気持ちは変わろうともしなかった。やがて彼女がザックの花嫁になる日が来たのである。

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