海上ジャズ大学

解説

ジョン・マクゴワン、ポール・ジェラード・ルミス、リチャード・ロジャース、ロレンツ・ハート4氏合作のミュージカル・プレイからジョン・マクゴワン及びジャック・カークランドが脚色し、ルイス・スティーヴンスが撮影台本を組み立て「令嬢暴力団」のヴィクター・シェルツィンゲルが監督した。主なる出演者は「令嬢暴力団」「青春倶楽部(1930)」のチャールズ・バディー・ロジャース、「ピストル娘」「レヴュー結婚」のヘレン・ケーン嬢、「ピストル娘」のヴィクター・ムーア、舞台でのマーガレット・ブリーンその他で、カメラは「喧嘩商会」「青春巴里合戦」のウィリアム・スタイナーが担任。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:Heads Up

ストーリー

金持ちの未亡人トラムブル夫人がメリーとベティーという2人の娘をれてニューポートから自分の船に乗ってニューロンドンへやって来た。それはちょうどニューロンドン海軍防備学校の卒業式の日で、おちゃっぴい娘ベティーの恋人ジョージがいよいよ卒業するはずになっていたのでトラムブル家はジョージの卒業祝いと旅行とをかねてやって来たのであるが、あに計らんやジョージは卒業試験にパスしていなかった。そして楽天家のベティーは一向落胆する様子もなかった。ジョージの親友ジャックはめでたく卒業した。そしてその夜ホテルで卒業祝賀舞踏会が開かれた時、彼はそこでベティーの姉メリーに会いすぐに恋仲になった。しかしメリーの母親トラムブル夫人はメリーをレクスという金満家風の男と結婚させたい腹があるのでジャックをひどく毛嫌いした。舞踏会の翌日トラムブル夫人は新たに卒業した若い士官達を多勢自分の船に呼んで航海する事になったが、ジャックだけをのけ者にした。そこでジャックはメリー恋しさのあまり出帆間際にこっそり船に忍び込んだ。そして料理人スキッピーの好意で炊事場に匿ってもらい、メリーとの逢瀬を楽しんでいたが遂に船長デニーに気取られ、船がニューポートについた時、彼は上陸を余儀なくされた。この船長デニーは素性のよくない男で、夫人の船を利用してレクスや部下の乗組員達とグルになって酒の密売をやっていた。かねて海軍予備隊本部では彼ら一味を捕らえようと計っていたがいまだ確証を握る機会を得なかった。そして幸いジャックがニューポートに来たので防備隊ではジャックに部下を1人従けさせて再び船がニューポートを出帆する時に密乗させた。そしてある夜デニー一味が沖合で外の船に酒を密売する現行を見届けたのでいよいよ彼等を捕らえようとし船中に時ならぬ大乱闘を開始したが、その真っ最中に船は岩に衝突して沈没してしまった。そして船デニーは溺死し、レクスは漂流中を防備隊に捕らえられた。一方トラムブル夫人一行はジャックやスキッピー達と共にある島に漂着したが、間もなく救助船に救い上げられた。

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