怪騎手

解説

「快傑義涙」「森の男(1926)」に続いて発表されたジャック・ホルト氏主演西部劇で前記二映画と同じくゼーン・グリイ氏作の小説をジョン・ウォーターズ氏が監督したもの。脚色者はフレッド・マイトン氏とポール・ガングロン氏である。相手役は新進のベテイー・ジユウエル嬢が勤め、トム・ケネディー氏、デイヴィッド・トーレンス氏、ガイ・オリヴァー氏、アーサー・ホイト氏、チャールズ・セロン氏等が共演している。

1927年製作/アメリカ
原題または英題:The Mysterious Rider

ストーリー

住めば都とやらでカリフォルニアの荒地の砂漠にも一団の人々が棲息していた。ところが彼らは自分たちの住地は自分たちのところ有に帰していることと思っていたのに、クリフ・ハークネスという悪辣な他国者が何時の間にか正当な土地所有者になっていた。クリフは村人に権利を2万5000ドルで譲渡することを申し出た。背に腹はかえられず村人は金を出し合わせてクリフから土地を買い取ることとし、交渉は村での利け者ベント・ウエードが当たった。しかるに百万長者のマーク・キングが最近この村の近くに居を移し商用でこの村一帯を必要とするのでクリフから15万ドルで買おうとした。腹黒いクリフは先ずウエードから2万5000ドルを受け取って領収書を、書いた後で消えてしまうインキで認めてウエードに渡し、その後でキングから15万ドルを受け取った。村人は自分たちが買い取った筈だのにキングから立ち退きを命ぜられたのでクリフを詰問すると彼はウエードから金を受け取った覚えはないと答えた。そこでウエードが領収書を出して見せたがそれは白紙になっていた。村人はウエードが横領したものとして死刑に処しようとしたが、ウエードは片腕のレムの助けで死刑をのがれ村の牢やに入った。彼はキングの娘ドロシーと愛を感じ合っていたが、入牢すると夜になってから役人の息子の助力で暫時牢を出て覆面騎者となって村人たちに立ち退きをしないように警告して歩いた。しかしその翌日には正当な権利に反抗が出来ず村人たちはキングから立ち退き料を貰って去らんとした。ウエードはクリフの事務所を襲い高跳びせんとする彼を縛り上げ烙印の脅迫をして目隠しをして氷を胸に当てて例の領収書のインキの秘密を白状させた。ウエードがそれを火にかざすとインキは焙り出しで見えて来た。かくて村人は正当な権利を持って永住することができるようになった。ウエードとドロシーとが結婚するのも遠いことではあるまい。

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