恩愛のむち

解説

「母よ恋し」「虚栄地獄」等と同じくフランク・ミッチェル・デイジーとアグネス・クリスティン・ジョンストンの合作、ルイ・ガスニエ監督にある家庭劇シーリースの1つで、主役は「仮面の勇士」「悪魔の花園」等出演のガストン・グラスと「悪魔の花園」「勝敗の彼方へ」等出演のルース・クリフォードとで、義理ある母を主題とした人情劇である。

1923年製作/アメリカ
原題:Mothers-In-Law

ストーリー

デイヴィッドの父の厳格一方であったので、彼が鉄道王の娘ヴィアンナと恋仲になったのを見て、一徹にもムチを揮って打擲したが、母は彼に同情して、彼を都へ出してやった。2度目の秋が来る頃には、デイヴィッドはヴィアンナと結婚して、相当の地位を占めていたが、父の死後母は息子夫婦の家を頼って都へ出てきた。息子の嫁のヴィアンナに遠慮しながら、母はかいがいしく働いて、赤子の世話等をしていたが、事業に熱中する夫に不満を感じたヴィアンナが、夜会などに浮かれ歩いているのを見ては若々しく思っていた。一夜ヴィアンナはアルデンという男に送られて帰ってきたが、別れ際にアルデンがヴィアンナに接吻したのを、母は階上から不図も認めた。彼女はヴィアンナの手から赤子を奪って、田舎へ帰っていった。ヴィアンナはアルデンから駆け落ちを勧められ、ついその気になって赤子を取り戻しに夫の母のもとへ来たが、母は鞭を揮ってアルデンを恋し、妻の跡追ってきたデイヴィッドには何事もなかったように装った。ヴィアンナの改心で万事めでたく納まることになる。

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