乙女の憧れ

解説

フレデリック・ハットン氏夫妻の合作に成つた舞台劇を、メトロ社専属のジューン・メイシス女史が脚色し、ナツィモーワ夫人の「死よりも強し」等を監督したハーバート・ブラッシュ氏が監督して撮影した人情劇で、主役は故ロックウッド氏の対手として「帰り来て」「男の一言」等に出演したメイ・アリソン嬢と、青島劇「此血潮」「妾の腕前」其他に出演したエモリー・ジョンソン氏。其他ダレル・フォス氏やジョセフ・キルゴアー氏、クレアー・デュブレイ嬢等も顔を見せる。

1920年製作/アメリカ
原題または英題:The Walk-Offs

ストーリー

シュイラー・ルーザーフォードは妻のカロリンから離別され、妹のカスリーンと共に一文無しの境遇に陥り、妹を紐育の金持で美術家なるマーレイ・ヴァン・アンンと結婚させ、其によって再び栄華な生活に入らんと望んだ。然しカスリーンはマーレイを愛さないので之を拒む。一日彼女は友人のメエリー・カーターのアトリエでケンタッキー生れの若い富豪ロバート・シャーレイ・ウィンストンが自分を罵って居るのを立聞きし、身に覚えなき侮辱に対し思い知らしてやろうと決心して、職を失った速記者ケート・フォードと云い偽名で彼に紹介して貰う。ウィンストンは美しい彼女の姿に心牽かれ、自分の秘書に雇ったのであった。そして遂に彼女に結婚を申込むが、彼女は自分は会て貴方から蔭口を云われたカスリーン・ルーザーフォードであると云って之を断り、心には彼を想い乍らも、彼が謝罪と熱情をよそにして厭なマーレイと婚約を結ぶ。狹い彼女の考へでは、こうしてウィンストンに復習したつもりなのである。然しウィンストンはこんな事で絶望はしなかった。マーレイはメエリーの使って居るモデルのソニアを頼み、カスリーンの目の前でウィンストンと親しげな素振りを見せ、彼女をして心からウィンストンを思切らせようとした。然しマーレイは彼自身美しいソニアに心動いて彼女を抱いた時、折悪くもカスリーンに発見され、婚約を破られて終る。一方カロリンはルーザーフォードの事を忘れ兼ね、二人は再び婚約の間となり、メエリーもピーター・クランディンと婚約が出来た。今は我が恋心を包むに由なきカスリーンは、ウィンストンの再度の申込みを容れて彼と共にケンタッキーへ帰る事を承諾した。

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