お嬢様お耳拝借
解説
「ローマ太平記」「ラジオは笑う」のフランク・タトルが監督した映画で、「あたしは別よ」「三日姫君」のケーリー・グラント「ボレロ」「ラッパは響く」のフランセス・ドレイク、「生活の設計」「コンチネンタル」のエドワード・エヴァレット・ホートンが主演するもの。原作はアルフレッド・サヴォアとガイ・ボルトン合作の舞台劇で「恋の手ほどき(1933)」「女難アパート」と同じくフランク・バトラーとクロード・ビニヨンが共同脚色した。助演は「若草物語(1933)」のニディア・ウェストマン、「ロイドの大勝利」のジョージ・バービア、ロジタ・モレノ、古顔のチャールズ・レイ等である。撮影は「風の接吻」のヘンリー・シャープ。
1934年製作/アメリカ
原題または英題:Ladies Should Listen
ストーリー
ジュリアン・ド・ルサックはチリから硝石採取の権利を持ってパリに帰ってきた。南米人のシントス夫妻はジュリアンの権利を無効にせんものと妖計をめぐらしていた。ジュリアンの友人ポールにスージイという許婚があったが、スージイは1目見てジュリアンが好きになり、彼の後を追い回している。スージイの父フランバーグはジュリアンが硝石の権利を持っている事を聞き、娘を彼と結婚させ様とする。だがジュリアンはシントスの妻マーゲリットに夢中になっている。ところがマーゲリットは彼から硝石の権利を奪おうとしているのであった。ジュリアンのアパートにアナという交換手がいる。彼女はジュリアンの電話を取り次ぐたびに、彼が女に弄ばれている事実に同情し、同情は恋に変わっていた。計略を用いて硝石の権利をフランバーグに高く買わせようとしたのも彼女であり、シントスにピストルで脅迫されているジュリアンを救ったのも彼女である。スージイとジュリアンの婚約発表の前夜フランバーグ家でささやかな宴が開かれた。ジュリアンはポールに女の操縦法を教え、それをスージイに用いさせる。その結果ポールは再びスージイの心を得ることに成功する。アンは恋を諦め、置き手紙を書いてパリを去ろうとする。そこへジュリアンが帰ってきた。彼は初めて自分がアンを愛している事を悟り、2人は相擁して未来を誓ったのである。
スタッフ・キャスト
- 監督
- フランク・タトル
- 脚本
- クロード・ビニヨン
- フランク・バトラー
- 原作
- アルフレッド・サヴォア
- ガイ・ボルトン
- 撮影
- ヘンリー・シャープ