雨中の胡蝶

解説

アンドリュー・ソーター氏の原作をチャールズ・ケニヨン氏が脚色し「えくぼ御用心」「のんだくれ」等と同じくエドワード・スローマン氏が監督したもので、主役は「えくぼ御用心」「混線脱線スターは誰だ」等主演のローラ・ラ・プラント嬢が演じ、対手役は「輝く一路」「荒み行く女性」等出演のジェームズ・カークウッド氏で、ロバート・オーバー氏、ドロシー・カミングス嬢、ルビー・ラファイエット嬢等も出演している。

1926年製作/アメリカ
原題または英題:Butterflies in the Rain

ストーリー

ティナ・カートレットという娘は、いはば典型的なモダン・ガールで日夜歓楽を追うに余念なかった。隣邸に住む中年紳士ジョン・ハムフリーは独立独歩より今日の地位と財を築いた人で、ティナを知るに至り、初めて恋を覚えた。ティナを取り巻く社交界には、心よからぬ山師があって、資産家として知られたジョンがティナに求婚して居ると知り、二人を結婚させた上、ティナを唆してジョンの財産を蕩尽させようと企てる。ティナは謹厳なジョンの求婚などを問題にはして居なかったのであるが絶対に彼女の自由を尊重するという条件の下に二人は結婚することになる。社交界の狼連は我事成れりと喜び、軽率なティナを弄絡して、ジョンの財産を蕩尽させようとし、最後には彼女を絶体絶命の窮地に陥れ、多額の金を要求する。ティナも初めて彼らの悪計に気付いたが時既におそかった。彼女の名誉も目茶苦茶になろうとして居る。夫ジョン・ハムフリーもその頃はティナの為に殆ど無一文となって居たが、ティナの危急を救うべく奮起した彼は悪人等を一蹴し新たなる世界を開拓すべく、今は全く前非を悔いてよき妻となったティナを伴い、故国イギリスを後に希望の国アメリカへと向かった。

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