歌え!踊れ!(1926)
解説
原作はジョージ・M・コーハン氏がニューヨーク劇壇に於いて大当りを取った氏自作の喜劇でパラマウント社は映画化に際してポール・ショーフィールド氏に脚色せしめ、「ピーターパン(1924)」「人生の舞台裏」等と同じくハーバート・ブレノン氏に監督せしめた。重なる出演俳優は「南海の孤島」「夫婦円満哲学」等出演のトム・ムーア氏、「絶壁に戦う」「情焔の曲」等出演のベシー・ラヴ嬢、「腕自慢」「荒野の孤児」等出演のハリソン・フォード氏等でその他にもノマン・トレヴォア氏、ジョセフィン・ドレイク嬢、ジョージ・ナッシュ氏等が出演する。
1926年製作/アメリカ
原題または英題:The Song And Dance Man
ストーリー
ちょっと歌えてちょっと踊れてちょっとした小咄しが得意の寄席芸人ハッピー・ファレルはちょっと当てたので久し振りに彼にとっては大枚の金を懐にしたので、ニューヨークはブロードウェイの一流寄席芸人になりたいという日頃の望みを達っせんものと幼馴染みのレオラという同じ田舎回りの旅芸人と共々、ブロードウェイの大センセイションたるべく意気込んだがてんで物にならず挙句の果は一文無し。ヤケ気味で少々逆上したハッピーは2人の紳士を追剥ぎしようとして却って武器を取上げられ、これには仔細のあることと身上話をすると件の紳士の1人はネルソンというある劇場支配人だったので、そんならとにかく腕前を見せてもらおうということになった。ハッピーが是非にというのでレオラも舞台に立った。するとハッピーは散々の味噌をつけたがレオラは大成功を博した。マードックという金持の絵師はレオラに首ったけ惚れ込んだ。ネルソンはハッピーに千ドルを貸し与えて故郷へ帰って地道な商売をするようにと勧めた。しかしハッピーの心は舞台に飛んでいた。彼は3年間というもの毎夜毎夜歌と踊りと軽口の稽古を励んだ。そうして再びニューヨークに行って今度こそはとネルソンに泣き付いて舞台に出してもらったがやっぱり駄目だった。彼が結婚を申込もうと思っていたレオラは今やミュージカル・コメディーの花形になっていた。ハッピーはそれを見物し彼女がマードックの許嫁であることを知った。彼はしかしハッピーと言われる程の楽天家だった。繁昌しかけた商売をやめて今の彼の唯一の幸福たる田舎回りの旅芸人となって渡り歩いた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ハーバート・ブレノン
- 脚本
- ポール・スコフィールド
- 原作
- ジョージ・M・コーハン
- 撮影
- ジェームズ・ウォン・ホウ