失われた抱擁

解説

「市街」「戦う隊商」のゲイリー・クーパーと「悪魔が跳び出す」「街の紳士」のキャロル・ロンバードが主演する映画で、原作は米国のルウ通俗作家メアリー・ロバーツ・ラインハートの筆になる小説、それをヴィンセント・ローレンスが脚色し、舞台監督たりしロシア出身のマリオン・ガーリングがメガフォンをとり、「キック・イン」「街の紳士」のヴィクター・ミルナーが撮影にあたった。助演者はヘレン・ウェーア、レスター・ヴェイル、チャールズ・トロウブリッジ、クララ・ブランディック等。

1931年製作/アメリカ
原題:I Take This Woman

ストーリー

ケイはニュー・ヨークのある金持ちのわがまま娘だったが、あまりわがままの度が過ぎたため父親の逆鱗に触れ、西部のある農場にやられた。西部へやって来たケイは間もなくトムというカウボーイを恋仲になり、遂に結婚してトムの農場に住むことになった。が、日を経るに従ってケイは西部の単調な生活に飽き、今さらのように華やかなニューヨークが恋しくなり、とうとうある日こっそりニューヨークの家に逃げて帰って来た。トムはケイの後を追ってニューヨークへ来て、離婚したいのならすると言ったがケイは煮え切らない返事をするばかりだった。トムはニューヨークへ来てから、あるサーカスの騎手になっていたが、ある日落馬して重傷を負い再び馬にのることができなくなった。ところが意外にもケイも彼に着いていくと言いだした。トムは初めてケイがいまだ自分を愛していることが判り、2人は新しい希望を抱いて西部へ帰って行った。

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